コラム

高級ワインをグラス単位で原価注文→普通なら1500円のワインが500円に!? ワイン通になれるスタンディングバー「sanmi Lab」

   

ワインに詳しくなるには、高級レストランで実際にいろいろと飲んでみるのが一番の近道だろう。さりとて、高級店に頻繁に足を運ぶとなればお金がかかり、格式高いお店の敷居をまたぐのは初心者にはハードルが高い。どこかに手軽に低価格で飲める場所があればいいのに――。

そんなワイン通を目指す人々の願いをかなえようと、高級レストランのワインを原価で気軽に飲めるスタンディングバー「sanmi Lab(サンミラボ)」の創設プロジェクトが、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で始動した。

sanmi Labの母体となる会員制レストラン「sanmi」が出資を募っており、2019年2月の時点で目標額の約33万円を大きく上回る約456万円の調達に成功している。プロジェクト支援の受付は2019年3月29日までだ。

sanmiは、Makuakeの飲食部門で歴代最高になるという資金調達額となる3672万円を獲得し、2018年3月に東京・赤坂にオープンした高級レストランだ。アメリカの三ツ星レストラン「Alinea」で部門シェフを務めた大野尚斗氏と、オザミグループで古酒とヴァン・ナチュールの見識を深めたオーナーソムリエの野口良介氏がタッグを組み、運営している。

sanmi Labでは、そのsanmiで提供する100種類のグランヴァン(高級ワイン)や自然派ワインを、1カ月980円の月会費を支払うだけで、バイザグラス(グラス単位)で原価で注文できる。

例えば、通常の飲食店では1500円で提供されているワインが、1杯500円で飲めるという。ボトル単位での購入も可能で、その場合の価格は小売価格の30%OFFになる。

酒のさかなとしては、高級缶詰やお取り寄せグルメを用意。そのほか、ミシュラン星付きレストランの料理人によるオリジナルグルメを購入できる仕組みも検討しているという。

sanmi Labの特徴は安さだけではない。sanmi Labではワインをサーバーからセルフサービスでグラスに注ぐシステムを採用している。そのため、店員とやり取りする必要がなく、まだワインに詳しくない人でも気軽に注文できる。

さらに、飲んだワインのデータが自動でコンピューターに蓄積され、自分だけのワイン日誌が作成できるようになっている。飲めば飲むほどワインについての知識が増えていくわけだ。sanmi Labに通い続ければ、初心者でも数ヵ月でワインを語れるようになるという。

店舗の席数は立食形式で33名。営業時間は24時間の予定だ。最初は赤坂・青山・渋谷周辺のエリアに出店する予定だが、大阪、名古屋、福岡など全国展開も計画しており、最終的には33店舗の出店を目指すという。

<関連リンク>
ワインの流通革命【会員制】オンラインストア&ワインバー 『sanmi Lab』

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