コラム

特級畑、銘醸畑から生まれたワインを気軽に楽しもう 〜 ベルリン・ワインバーで見つけた注目すべきドイツワイン

2019年5月31日から6月2日まで、渋谷MODI(旧マルイシティ渋谷)エントランス横にポップアップ式のワインバーが開設された。バーの名前は「ベルリン・ワインバー」。ベルリンの感度の高い若者たちがセレクトしそうな、スマートで質の高いワインを16種類提供した。
これらのワインは、「サクラ・アワード2019」で受賞したドイツワインを中心に、Wines of Germany日本オフィスが選び抜いたもの。16本の特徴を、いくつかの記事に分けてご紹介しよう。

ラインガウ甲州 ミッテルハイマー・エーデルマン

作り手:ショーンレーバー・ブリュームライン
生産地:ラインガウ
ぶどう品種:甲州
特徴:山梨で生まれた甲州種がラインガウに植樹されたのは2003年。そのラインガウ甲州を使って、2005年からワインがつくられている。クリーンな果実味、キウイやパパイヤのような魅惑的な香りが印象に残る。複雑味や多様性がありながら、軽やかさが心地よいワイン。
参考価格:4,000円

トップオブザロック・リースリング セミドライ

作り手:ヴァイングート・マテルン
生産地:ナーエ
ぶどう品種:リースリング
特徴:樹齢40年を超えた古樹が植えられる特級畑の葡萄のみを使用した、穏やかで優しいリースリング。優雅で心地良い果実の甘さと、美しい酸とのバランスが良好。「サクラ・アワード2019」にて金賞を受賞。
参考価格:3,200円

J&Hゼルバッハ リースリング インクライン

作り手:J&Hゼルバッハ
生産地:モーゼル
ぶどう品種:リースリング
特徴:ゼルバッハは1661年より葡萄栽培を行ってきた、老舗の醸造所。モーゼルを代表するワイナリーとして、国内外で高い評価を得てきた。インクラインとは傾斜の意で、急勾配に広がる畑のリースリングを使用。シトラスやキャンディのような香りと、フレッシュでスマートな味わいを楽しみたい。
参考価格:1,900円

ラインガウ・リースリング・シュペトレーゼ

作り手:シュロス・フォルラーツ
生産地:ラインガウ
ぶどう品種:リースリング
特徴:シュロス・フォルラーツには、1211年のインヴォイス(明細書)が残っており、歴史を書類で証明できる世界最古のワイナリーと言われる。所有する畑は、ドイツに5つしかない優れた銘醸畑「オルツタイルラーゲー」のうちの1つだ。その畑でリースリングのみを栽培し、辛口からデザートワインまで幅広い種類のワインを醸造している。こちらは遅摘みのリースリングを使用したデザートワインで、桃やラズベリーの芳しい香り、優しく広がる芳醇な味わいが楽しめる。
参考価格:3,500円

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About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身