コラム

期間限定! 日本の優れた逸品を味わえる「フード・アクション・ニッポン食堂」オープン

日本の農林水産物や食文化の魅力を生かした産品を発見するコンテスト、「フード・アクション・ニッポン アワード」。農林水産省が主催するこのコンテストは、2009年に初めて開催されてから、今年で10年を迎える企画だ。

その記念すべき10周年の今年、入賞した100品目を実際に味わえる「フード・アクション・ニッポン食堂」が、2019年10月1日~10日の期間限定でオープンした。初日に開催された、メディア向けの試食会についてレポートしたい。

「フード・アクション・ニッポン食堂」開催概要

今回のコンテストでは、一次生産物、調味料、加工食品、中食、飲料のカテゴリーから計100品目が入賞。食堂では、これらの産品を使った定食やアラカルトメニュー、ドリンクビュッフェなどが提供されている。

【開催概要】
期間:2019年10月1日(火)~10日(木) ※10月7日(月)は定休日
会場:野菜がおいしいカフェ LONGING HOUSE神宮前・原宿
(東京都渋谷区神宮前4-22-9/TEL 03-6433-5808)
営業時間:11:30~15:30(LO 15:00)、17:30~21:00(LO 20:30)
内容:「入賞」100産品を使った定食10種、アラカルト8メニュー、デザート・ドリンクビュッフェ

「フード・アクション・ニッポン アワード」とは?

「フード・アクション・ニッポン」とは、国産農林水産物の消費拡大を図るため、民間企業・団体・行政などが一体となって進める国民運動のこと。その一環として開催されているのが、フード・アクション・ニッポン アワードだ。

大型百貨店や流通、外食事業者などが審査委員となり、国産農林水産物の魅力を生かした優良な産品をコンテスト形式で発掘・表彰する。最終審査で選定した「受賞」10産品は、審査委員各社の流通販路を通じて消費者に届けられる。

審査委員は、アマゾンジャパン、イオンリテール、イトーヨーカ堂、オンワード樫山、紀ノ國屋、トランジットジェネラルオフィス、阪急阪神百貨店、フォーシーズ、星野リゾート、ローソンの10社。表彰式は、同年10月17日に東京ドームシティ・プリズムホールで開催される。

「フード・アクション・ニッポン食堂」という試み

今年は初めての試みとして、コンテストの入賞品を提供するフード・アクション・ニッポン食堂を期間限定で開催。入賞産品を使った定食やアラカルトメニュー、デザート・ドリンクブッフェなどを提供する。また、ただ味わうだけでなく、気に入ったものをアンケートに記入し、人気の高かった産品は特別賞として表彰される。

会場となる「LONGING HOUSE」の福田直史料理長は、入賞した産品を味わい、その味の“深み”や“うま味”に大変驚いたという。それぞれの産品の良さを生かしつつ、1つの料理としてバランスが保てるように工夫し、メニューをつくり上げた。

素材を生かした定食メニュー

では実際に、どのような食材が定食に使われているか見てみよう。

■「お餅屋さんが作ったお米そうめん担々麺セット」(1680円)

米粉のそうめんを使用した、冷製担々麺が主役の定食だ。こちらには、「米そうめん」「九州ドライベジ」「グルテンフリーヴィーガンラー油」「和らぎ農法の野菜だし 基本のうまみ/季節のうまみ」「孝行芋八十八日熟成甘芋」「お日様リーフ」「AYUMI エディブルフラワー」「プレミアム淡路島たまねぎかくし玉擦りおろしドレッシング」「ファームかずとの超冷凍フルーツコーン」という9種類の産品が使われている。

もちっとした独特の食感のそうめんに、程よくピリ辛のスープが絡む。お日様リーフとエディブルフラワーのサラダは、食材それぞれの味が濃く、すりおろした玉ねぎのドレッシングがそれを際立たせる。辛味を中和させる甘芋のスープはねっとりとしていて、まるで焼き芋を食べているかのようだ。

■「甲州地どりのバンバンジー定食」(1680円)

「甲州地どり」「トマト de ディップ」「丹那のわさびバター」「愛知丸が釣ったまぐろとしょうがのごはんじゅれ」「ローズパスタ」「すべてが国産原料のふりかけ 鮭」「土佐のぶしみそ」「和らぎ農法の野菜だし 基本のうまみ/季節のうまみ」「プレミアム淡路島たまねぎかくし玉擦りおろしドレッシング」「すが野の国産たたきごぼう」と、10類の産品が使われている。

魅力あふれるシードルなど、飲料もいろいろ

食事メニューの他に、飲料とデザートもビュッフェ形式で楽しめる。飲料は、レモネードやクレメンティンを使ったジュース、塩味のサイダー、ジンジャーシロップを使ったチャイ風ドリンクなどが並ぶ。

アルコール類は別料金だが、日本酒、ビール、焼酎、シードルなどがそろっていた。その中で、今回味見をさせてもらったのが、「弘前城しいどる/クリア」だ。

1932(昭和7)年創業の老舗、弘前銘醸が手掛けるこのシードルは、弘前公園にある樹齢130年以上の日本最古のソメイヨシノの花弁から採取した「弘前さくら酵母」を使用している。

やや甘口だが、印象は非常にすっきりしており、軽やかさと華やかさ、エレガントさが同居したスタイルだ。東北の奥ゆかしいイメージを呼び起こす、幅広い人に愛される味わいだった。

食堂は同年10月10日までの期間限定だが、同年10月17日に開催される授賞式では、全ての入賞産品が無料で試食できる。選び抜かれた日本の産品を楽しみに、出かけてみてはいかがだろうか。

【関連リンク】
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