コラム

サン・トーバンの名声を呼び戻したワイナリー「ユベール・ラミー」 ~今チェックすべき、素晴らしいワイン生産者

2019年9月12日、ワインインポーターのオーレジャパンが、東京・銀座のホテルモントレ銀座でワイン試飲会を開催した。小規模から中規模のワイン生産者を訪問し、ワインの品質や味わい、つくり手の姿勢に共鳴したもののみを厳選して輸入するオーレジャパン。このシリーズでは、こだわって選び抜いたワインの中から、オーレジャパンが特におすすめする、素晴らしいつくり手をご紹介する。

ドメーヌ・ユベール・ラミー

1973年設立のワイナリーだが、家系としてはなんと1640年より続くワイン生産者。リュット・レゾネを実践しており、過去10年、科学的な製品は一切使用していない。徹底して自然に寄り添ったワインづくりを実施している。

ブルゴーニュ・ブラン・レ・シャテニエ 2016

生産地:ブルゴーニュ
品種:シャルドネ
ミネラル感がしまり、酸が穏やかな印象。果実感のボリュームがブルゴーニュブランとは思えないほどのクオリティの良さ。
参考価格:4970円

サン・トーバン・ブラン・プルミエ・クリュ・クロ・デュ・メ 2016

生産地:ブルゴーニュ
品種:シャルドネ
特徴:サン・トーバンの優れたテロワールを生かしきった白ワイン。かれんな白い花の香り、トーストやヘーゼルナッツのようなニュアンスを持つ。透明感のある果実味と美しい酸が上品さを演出する。非常に完成度の高い、フィネスにあふれた高貴な味わいだ。 完成度の高さに驚く1本。
参考価格:7900円

サン・トーバン・プルミエ・クリュ・キュヴェ・デュ・パラディ

生産地:ブルゴーニュ
品種:ピノ・ノワール
特徴:芳しい赤果実やハーブのあふれる香り、優しい果実の味わいと心地よいミネラル感。サン・トーバンの豊かなテロワールの魅力を反映した、厚みのあるワインだ。鶏肉からジビエまで、幅広い料理に寄り添える実力派。つくり手のユベールは、サン・トーバンの評判と産地の名声を取り戻すことに大きく貢献したと言われる。その意味が分かる1本だ。
参考価格:6400円

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About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身