コラム

ヨーロッパスタイルのワインづくりを守り抜くボッシェンダル ~ 注目度急上昇、南アフリカの素晴らしいワインたち

近年、品質が急上昇し、注目を浴びている南アフリカワイン。その試飲会が、普段は結婚式場であるパラッツォ・ドゥカーレ麻布で、2019年10月9日に開催された。

当日は、アフリカ音楽がにぎやかに流れる中、各インポーター(輸入業者)が自慢のワインを披露し、そのつくり手についても解説。本連載では、その中でもおすすめのワインとつくり手をいくつかピックアップし、ご紹介する。

ボッシェンダル

1685年創業の由緒あるワイナリー。その歴史は、約330年という長きにわたる。ヨーロッパのスタイルを踏襲したクラシックでエレガントなワインづくりを守り続け、南アフリカ屈指のワイナリーとして確固たる地位を築き上げている。

ボッシェンダル ザ・パヴィリヨン シュナン・ブラン

生産地:コースタル・リージョン地域
品種:シュナン・ブラン、ヴィオニエ
特徴:ボッシェンダルのブランドの中でもコストパフォーマンスの素晴らしさで高い人気を誇る。この白ワインは、シュナン・ブランを主体に少量のヴィオニエを加え、複雑さをプラスしている。爽やかな果実味に溢れ、南アフリカらしい味わいに仕上がっている。

ボッシェンダル ジャン・ガルド・シャルドネ

生産地:ウエスタン・ケープ州
品種:シャルドネ
特徴:オーク樽を使わずにステンレスタンクで熟成させた白ワイン。フレッシュさの一方で、酵母による複雑味も感じられる。十分な太陽光を浴びたぶどうを使用し、白桃やメロンのような果実味を引き出している。

ボッシェンダル ラローヌ・シラーズ・ムールヴェードル

生産地:ウエスタン・ケープ州
品種:シラーズ、ムールヴェードル
特徴:南アフリカ産だが、南フランスを代表するAOCであるコート・デュ・ローヌのスタイルを踏襲したワイン。シラーズのしっかりした骨格のあるボディと凝縮感のあるムールヴェードルが、バランスよく組み合わさっている。プラムやチェリーのような果実味とスパイス香が心地よい。日本で開催される女性だけのワインコンペティション「サクラアワード2018」で金賞を受賞している。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身