コラム

フルボディ赤ワインのおいしい飲み方とおすすめを大紹介!

赤ワインの王道とも言われるフルボディの赤ワインは、濃厚で渋みがあり、アルコール度数も高め。そのため、正統派のワイン好きにはたまらない味わいだ。一方で、ワイン初心者など、重厚な飲み口を苦手とする人も少なくない。

この記事では、そんなフルボディ赤ワインの特徴や選び方、おいしい飲み方を伝授。さらに、買うべきおすすめの商品も厳選紹介する。苦手意識を持っていた人にこそ、フルボディ赤ワインの魅力を知ってほしい。

フルボディ赤ワインの特徴

フルボディ赤ワインの特徴とは、どんなものだろうか。そもそも「ボディ」とは、赤ワインの味わいを表現する言葉だ。口に含んだ際に感じる重さやコク、アルコール度数、酸味、渋みなどから「フルボディ」「ライトボディ」「ミディアムボディ」の3タイプに分けられる。

ここでは、フルボディ赤ワインの主な特徴として、

・味が濃厚
・渋みが強い
・香りが豊か
・アルコール度数が高め

という4つを簡単に押さえておこう。

フルボディ赤ワイン4つの特徴

・味が濃厚
ライトボディやミディアムボディのワインと比べて、フルボディの味わいは濃厚。果実味が豊かな品種やしっかりとした渋みがある品種を使用し、長期熟成することで、より凝縮感のある味わいとなっている。

・渋みが強い
フルボディ赤ワインは、タンニンの含有量が特に多い。そのため強い渋みがあり、こってりとした飲み口となっている。

・香りが豊か
ライトボディやミディアムボディのワインと比べて、フルボディ赤ワインは香りが豊かだ。品種由来の香りや、熟成由来の香りをしっかり感じられる。

・アルコール度数が高め
フルボディ赤ワインは、アルコール度数が14%前後のものが多い。

フルボディ赤ワインは、肉料理などと相性が良いワインで、人によっては渋い、飲みにくいという印象を持つこともある。しかし、赤ワイン好きには、その重厚な飲み口にこそ魅力を感じるようだ。

フルボディ赤ワインの選び方

フルボディ赤ワインを選ぶポイントとして、

・産地
・ぶどう品種
・合わせる料理

が挙げられる。

フルボディ赤ワインを産地で選んでみよう

フルボディ赤ワインを選ぶときに、チェックしたいのが産地。伝統や格式のあるワインを選びたい場合は、フランス産かイタリア産を選びたい。コスパ重視なら、チリ産がおすすめだ。

・フランス
フランスでチョイスしたい産地は、ボルドー。長期熟成型の高級品種カベルネ・ソーヴィニヨンで、極上のワインを製造している。ボルドーのワインは、しっとりとした飲み口やきめの細かさから「ワインの女王」とも呼ばれる。

・イタリア
イタリアで選びたい産地は、トスカーナ。辛口の赤ワインが多く生産されている。トスカーナのフルボディ赤ワインは、重厚感を持ちつつ渋みを少し緩和させた味わいが特徴的。

・チリ
ぶどうの栽培に適した土地柄から、多くのワインが生産されているチリ。日本とチリは経済連携協定を結んでいるため、安価で輸入されたコスパの良いワインが見つかる。1000円以下でおいしいフルボディ赤ワインを探すなら、特におすすめの産地だ。

フルボディ赤ワインをぶどう品種で選んでみよう

ぶどうの品種でワインを選ぶのは、一般的なワイン選びのスタイルでもある。フルボディ赤ワインに使われる品種と言えばカベルネ・ソーヴィニヨンだが、メルローやシラーもカベルネ・ソーヴィニヨンに遜色ない味わいが楽しめる。ワインの種類も豊富だ。

・カベルネ・ソーヴィニヨン
フルボディ赤ワインの王道とも言えるぶどう品種が、カベルネ・ソーヴィニヨン。長期熟成型の高級品種で、タンニンが多く含まれるため、しっかりとした渋みを感じられる。

・メルロー
まろやかで渋みが柔らかい品種。酸味と渋みが比較的少ないので、赤ワインを飲み慣れていないがフルボディ赤ワインを味わってみたいという人におすすめ。

・シラー
濃厚で果実の風味が強い品種。飲み応えのあるワインが多く、高級ワインからデイリーワインまで幅広い価格帯のワインに対応している。

フルボディ赤ワインを料理に合わせて選んでみよう

フルボディ赤ワインと料理を合わせるときのポイントは、味・香り・色。フルボディ赤ワインはワイン自体の味が濃いため、同じく味の濃い料理と合わせやすい。おすすめは肉料理。中でも、ビーフシチューや煮込みハンバーグなど、味が濃厚な肉料理が良いだろう。

同じく、味の濃い中華料理もおすすめ。チーズと一緒に味わいたいときは、脂肪分の多い濃厚なチーズが合う。

フルボディ赤ワインをおいしく飲むコツは?

ワイングラスにこだわる方法から料理構成、空気に触れさせる方法まで、フルボディ赤ワインをおいしく飲むための簡単なコツをご紹介。今日から始められる手軽さなので、試してみてほしい。

ワイングラスにこだわる

フルボディ赤ワインを飲むなら、大ぶりのボルドータイプのグラスをチョイスしたい。ボウル(ワインが注がれる丸い部分)が面長で大きいため、鼻の先で香りが花開く。また、グラスを傾けたときに口元でワインが広がり、渋みや酸味などを舌で感じながらいただくことができる。

フルボディ赤ワインをメインにした料理構成にする

フルボディ赤ワインは骨太で厚みのある味わいが特徴なので、その濃厚な味わいに負けない、ボリュームのある料理を使ったメニュー構成が良いだろう。

例えば、ビーフシチューや煮込みハンバーグなど、味の濃い肉料理をメインとして、濃厚なチーズや生クリームを使ったデザートで締める。フルボディ赤ワインにはタンニンが多く含まれているため、濃い料理を食べた後の口の中をスッキリさせてくれるという利点もある。

フルボディ赤ワインを空気に触れさせてから飲む

ワインは空気に触れた瞬間から酸化が始まるが、あえてその変化を楽しむ飲み方もある。フルボディ赤ワインをデキャンタに注いだり、グラスを回したりして空気に触れさせることで、少し渋みが和らぎ、まろやかな味わいに変化するので、フルボディ赤ワインの渋みが苦手な人はお試しあれ。

おすすめのフルボディ赤ワイン5選

ここでは、“絶対買うべき!”おすすめのフルボディ赤ワインを価格帯別に厳選して紹介。コスパの良い、お気に入りの1本を見つけてほしい。

1000円以下:ヴィカール デル・スール カベルネ・ソーヴィニヨン

~毎日飲みたいフルボディの赤ワイン~

チリ産のコスパの良いフルボディ赤ワイン。カベルネ・ソーヴィニヨン100%で、ブラックチェリーやベリーの豊かなアロマ 、タンニンの渋みと果実味をしっかり味わえる。

アルコール度数:13%
参考小売価格:523円(税込)
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2000円以内:KWVカセドラル・セラー シラーズ

~コスパ良好のエレガントな味わい~

シラーズ100%。15カ月の熟成が施された南アフリカのフルボディ赤ワイン。口当たりが柔らか で果実味が濃厚。カシスやブラックベリー、シナモンなどの香りを感じる。

アルコール度数:14%
参考小売価格:2210円(税別)
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3000円以内:セリェール・ピニョル サ・ナトゥーラ

~大満足のオーガニックワイン~

スペインのワインガイド誌で、毎年高評価を受けているオーガニックワイン。ぶどうはカリニェナを主体に、ガルナッチャ、シラー、メルローを使用している。スペインでは三ツ星レストランにも採用されている。ブラックベリーの果実香と、豊かな酸味が特徴。

アルコール度数:14%
参考小売価格:2050円(税別)
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5000円以内:シャトー・ルデンヌ・ルージュ

~自分へのご褒美ワイン~

フランス・ボルドー産のフルボディ赤ワイン。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドを使用した、力強さと繊細さを併せ持つコスパの良い1本。

アルコール度数:14%
参考小売価格:3300円(税別)
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5000円以上:バンフィ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

~特別な日に開けたい、高級フルボディ赤ワイン~

イタリア・トスカーナが誇る高級赤ワイン。ドライフルーツのような濃厚な果実味に強いタンニンの味わいで、ハイクオリティー。ワイン通からの評価も高い。

アルコール度数:14%
参考小売価格:8709円(税込)
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フルボディ赤ワインの奥深い世界にハマろう!

この記事では、フルボディ赤ワインの特徴やおいしい飲み方、おすすめのフルボディ赤ワインを紹介してきた。温かくて濃厚な料理が食べたくなる寒い時期は、フルボディ赤ワインデビューするのに良いタイミング。濃厚で芳醇なフルボディ赤ワインの魅力に触れて、赤ワイン本来のおいしさにハマってみてはいかがだろうか。

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About the author /  KYOKO
KYOKO

出版社勤務を経てフリーランス編集ライターに。旅、グルメ、美容を中心に執筆や編集を行っている。大酒飲みで、旅先でご当地酒を飲むのが好き。最近はビオワインにハマリ中。