コラム

2017年のサプライズは、ウルグアイワイン! ~ デキャンター・ワイン・アワード 2017「プラチナメダル:ベストワイン」を紹介

世界各地から毎年多くのワインがエントリーするワインコンペティション「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード(Decanter World Wine Awards:DWWA)」。2017年は昨年度よりも多い1万7200本超のワインがエントリーした。

このコンペは1975年創刊のイギリスの権威あるワイン雑誌「デキャンター」により2004年以降、毎年開催されており、規模としては世界最大級だ。完全なブラインドテストのため、無名のつくり手が最高評価を得ることもあり、その受賞動向は毎年、ワイン業界にとって注目の的となっている。

2017年のコンペでは、1万7200本超のワインの中から、厳選された34本が「プラチナメダル:ベストワイン(PB)」に選ばれた。その中でも注目すべき点をピックアップしていこう。

受賞国が多様化

PB受賞ワインのうち、最多受賞国はフランスで8本が受賞した。昨年6本受賞し第2位につけたチリは、今回は1本のみの受賞にとどまった。

一方、スペイン、オーストラリア、イタリア、アルゼンチンがそれぞれ3本ずつ、南アフリカ、ポルトガル、ウルグアイの各国が2本ずつ受賞するなど、受賞国が多様化している。また、多くのワインを送り込んでいるアメリカは受賞に至らず、残念な結果となった。

ウルグアイのワインが赤ワイン(シングル・ヴァラエタル)部門でPB受賞

完全なダークホースであったウルグアイのワインが大快挙を遂げた。Marks & Spencer’s Pisano Cisplatino Tannat, Canelones 2015がPBを受賞。さらにBodega Garzón’s Single Vineyard Tannat, Maldonado 2015 も世界中から集まった赤ワインを押さえて受賞に至った。
ウルグアイの躍進を予想していた評論家もあり、今後、業界の注目を集める生産国となりそうだ。

オーストラリアが赤白共に実力を見せつける

ローヌ系ぶどう品種部門では、オーストラリアのバロッサ・ヴァレーでつくられたシラーズが受賞。ニュー・ワールドのワインづくりの躍進を感じさせる結果となった。
白ワインにおいても、冷涼な気候を生かしたタスマニア産リースリングが辛口リースリング部門のトップと評価された。

アルゼンチンのカベルネ・フランが高評価される

ベスト・バリュー・ボルドー品種部門において、アルゼンチン中部のメンドーサ産カベルネ・フランがトップを受賞。昨今の品質向上が目覚ましいアルゼンチンの勢いを象徴する結果と言える。

また、開催国イギリスのワイナリーWinbirriの白ワイン、Bacchusが受賞を果たしたのも大きな話題として取り上げられた。最近ではイギリスでワインづくりにトライする大手ワイナリーも増え、その大きな可能性を裏付ける結果となった。

<関連リンク>
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About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身