2017年10月

AIが好みの度合いを判定、スマホでワイン選びをサポートする「SENS ソムリエ」発表

人工知能(AI)を使ったさまざまなサービスが続々と登場している。ワインについても同様で、AIを活用したサービスがまた新たに登場する。カラフル・ボードは2017年10月12日、独自のパーソナル人工知能を用いてワインの好みを判定するサービス「SENSY ソムリエ」のスマートフォン用アプリを発表した。アプリ内のカメラでワインを映すと、そのワインに対する自分の“好みの度合い”を教えてくれるという。

ワイン選びの難しさは、ラベルを見ただけでは自分の好みに合ったものかが分からないという点にある。自分の経験から判断することもあれば、本を読んで調べることもある。ソムリエやショップの店員からおすすめを聞くこともあるだろう。それでも、選んだワイン全てが好みにぴったり合うということはない。こうした悩みに対応するため、近年ではAIを用いたワイン選びの技術が発展してきている。

今回発表されたSENSY ソムリエもそのひとつだ。カラフル・ボードが開発したAI「SENSY」を活用したサービスで、ワイン選びをサポートしてくれる。SENSY が特徴とする“パーソナル感性分析”を応用して味覚をデジタル化して捉え、ワインの好みを予測する。具体的には、飲んだワインの「甘味・酸味・苦味・渋味・余韻」について5段階で評価し、好みの度合いを星マークで付けると、AIがこの情報を学習する。これを基に、これまで飲んだことがないワインでもAIが「お薦めスコア」を算出するため、好みに合うワインかを判断できる。

同サービスは、スーパーや百貨店など、小売店向けの接客ソリューションとしても活用されている。今回発表のアプリと接客ソリューションを連携させ、店頭に並ぶワインのラベルをアプリ内のカメラでスキャンすることで、お薦めスコアを表示可能になるとしている。

アプリの公開は今秋の予定で、現在は事前登録を受け付け中。専用サイトにメールアドレスを登録すれば、アプリのリリース時に通知メールが届く。

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。