2021年11月

マウンテンバイク愛好会による「マウンテンバイクワイン」仕込み開始

南アルプスマウンテンバイク愛好会は2021年10月6日、耕作放棄地を活用して育てたワイン用ぶどうの収穫イベントを開催した。耕作放棄地の利用活動の一環で、愛好会の15人がぶどうの収穫とワインの仕込み作業を実施した。

南アルプスマウンテンバイク愛好会は、マウンテンバイクの普及を目指す団体。現在、マウンテンバイクの走行制度は明確化されておらず、その現状を改善するため、地域貢献やトレイルの整備、登山道保守点検など、地域との信頼関係を築く活動を行っている。その一環として、2017年から耕作放棄地を利用したワイン用ぶどうの栽培が続けられている。

いったん雑草が生えてしまった耕作放棄地は、作物に適した土壌をつくるのに年月を必要とする。南アルプスマウンテンバイク愛好会によるぶどう栽培も2017年に開始されたが、2020年になっても病害で収穫することができず、2021年になってようやく初収穫までこぎつけることができた。収穫された赤ワイン用のカベルネ・ソーヴィニヨンは、南アルプスのワイナリー「ドメーヌヒデ」の協力も得ながら、足踏みなどで果汁を絞り、ワインの仕込み作業が行われた。

2021年に収穫、仕込みが行われたワインは、2022年2月に完成を予定している。南アルプスマウンテンバイク愛好会は今後、ぶどうの収穫量を増やすとともに、酒類販売業免許取得を取得し、南アルプス市の新たな地産資源として売り出して、地域活性化への貢献を目指すという。

<関連リンク>
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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。