アド近鉄は2023年12月1日、近畿日本鉄道が保有する旧生駒トンネルで熟成させた、カタシモワインフードのスパークリングワイン「感謝をまとうスパークリングワイン」を120本限定で発売した。旧生駒トンネルの環境を活用して生産する、オリジナルブランド「生駒隧道(ずいどう)」の第1弾となる。
旧生駒トンネルは、大正3年(1914年)に開通した鉄道トンネル。現在はその役目を終え、大部分が使われていない。100年以上前から当時の姿のままで残る、近代化産業遺産のトンネルを有効活用してもらいたいと、「生駒隧道」ブランドの取り組みが始まった。
利用するのはトンネルの入口から約500mほどにある横坑で、気温約16.7℃、湿度約98%という年間を通じてほぼ一定の環境特性を持つ。「生駒隧道」ブランドの第1弾となる「感謝をまとうスパークリングワイン」は、熟成工程の一部に、旧生駒トンネルの環境特性を利用している。
ワインを手掛ける大阪府柏原市のカタシモワインフードは、生駒トンネルの開通と同じ1914年に創業した、現存する西日本で最古のワイナリーだ。旧生駒トンネルの歴史と携わってきた人々の思いに共感し、プロジェクトに参画することとなった。
ワインの開発には、さまざまな種類の酒を用いて、2年以上にもわたって協議を重ねてきたという。トンネル内の安定した環境で貯蔵・熟成することで、ふくよかなボリューム感と酵母のうま味が引き立つワインに仕上がっている。
また、カタシモワインフードでは、奈良県にある日本遺産の亀の瀬トンネルで一部を熟成させた「希望を運ぶスパークリングワイン」も同時に発売。どちらもトンネル内で熟成させているが、不思議と味わいが異なるという。
価格はいずれも5500円(税込)。カモシタワイナリーの直営ワインショップや通販サイトで購入できる。
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「旧生駒トンネル」を活用したオリジナルブランド『生駒隧道』の商品第1弾カタシモワインフード株式会社が「感謝をまとうスパークリングワイン」を発売します!
現存する西日本最古のワイナリーが近代化産業遺産の旧生駒トンネルで熟成したスパークリングワインを120本限定で12月1日より発売開始