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Wine Spectatorが1999年1月に発表した「Wines of the Century(20世紀を代表するワイン)」。20世紀にリリースされた数多くのワインの中から、厳選された12本のワインを1本ずつ紹介していく。
Wine Spectatorに選び抜かれた12本とは、一体どんなワインなのだろうか。第9回となる今回は、ペンフォールズ グランジ ハーミテイジ 1955年を紹介していく。
「ペンフォールズ グランジ ハーミテイジ 1955年」はどんなワイン?
グランジは、オーストラリアのワイン界を牽引するペンフォールズが生産する長期熟成ワインだ。
ヨーロッパのワインづくりとは異なり、自社畑や外部のヴィンヤードなど、南オーストラリア全域からさまざまなぶどうを仕入れ、品質の高いものをブレンドしてつくる「マルチリージョナルブレンド」を採用してつくられている。
1955年のグランジのブレンド比率は、シラーズ90%、カベルネ・ソーヴィニョン10%。マギル・エステート(アデレード)、モーフェット・ヴェイル(アデレード)、カムリナ・ヴィンヤード(バロッサ・ヴァレー)、マクラーレン・ヴェイルから仕入れたぶどうを使用している。アメリカン・オーク樽で9カ月間熟成したものだ。
グランジ最初の商用ヴィンテージが発表されたのは、1952年。1955年ヴィンテージは、1962年のシドニー・ワイン・ショウで金メダルを獲得し、世界からペンフォールズに注目が集まるきっかけとなった。
「ペンフォールズ グランジ ハーミテイジ 1955年」に対する評価
ニューワールドのワイナリーでありながら、ペンフォールズはワイン&スピリッツ誌の「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を1990年から2015年まで25年間連続で受賞している。2016年には、ドリンクス・インターナショナル誌が「世界で最も称賛されるワインブランド」に選出している。
ペンフォールズの歴史の中でも、最も多い受賞数を誇るのがこの「ペンフォールズ グランジ ハーミテイジ 1955年」だ。12のトロフィーと52の金メダルを獲得している。
ペンフォールズの初代チーフワインメーカーであるマックス・シューバート氏も、「ペンフォールズ グランジ ハーミテイジ 1955年」がお気に入りのヴィンテージだったという。
Wine Spectatorの「Wines of the Century(20世紀を代表するワイン)」でつけられたポイントは93ポイント。「スモーキーでスパイシーなアロマ、そしてあふれんばかりの成熟した味わいで、それまでにつくられたあらゆるワインと一線を画している」と評価している。
シューバート氏のワインづくりの姿勢は、その後のワインメーカーに受け継がれた。2008年ヴィンテージも、パーカーポイント、Wine Spectatorの双方から100点満点を獲得している。
「ペンフォールズ グランジ ハーミテイジ 1955年」にまつわるエピソード
オーストラリアでは長期熟成ワインが主流ではなかった1957年。経営陣やワイン批評家などがグランジをテイスティングした際には、全員がグランジを気に入らず、経営陣から醸造中止の命令が出てしまった。
初代チーフワインメーカーを務めたマックス・シューバート氏が諦めずにグランジの醸造を続けた結果、1962年のワインコンテストで1955年ヴィンテージが金メダルを獲得することとなる。この時の審査員には、1957年にグランジのスタイルを気に入らなかった批評家もいたという。
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編集情報
この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。
著者 /
鵜沢 シズカJ.S.A.ワインエキスパート。米フロリダ州で日本酒の販売に携わっている間に、浮気心で手を出したワインに魅了される。英語や販売・営業経験を活かしながら、ワインの魅力を伝えられたら幸せ
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