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サントリーワインインターナショナルは2020年6月16日、「サントリー 2020年サマーワインオンライン説明会」を開催した。今回のオンライン説明会では、夏にこそ楽しみたい“サマーワイン”として、4種類のワインが紹介された。
ワインエントリー層のニーズに応えるサマーワイン
サントリーワインが夏用のサマーワインに力を入れるのには、大きな理由がある。同社によると、そもそもワインは、他の季節に比べて6月～8月の夏場に売り上げが落ちる傾向にあるという。逆に言えば、この時期の需要を喚起することは、新たなチャンスにつながる。
そこで重要となるのが、ワインに興味はあるものの、なかなか手を出せないという“ワインエントリー層”の取り込みだ。こうしたワインエントリー層は、一方で他の世代よりもボトル缶や氷で割る飲み方など、新しいスタイルを受け入れやすい傾向にある。そのため同社は、夏に落ち込みがちなワイン需要とワインエントリー層の支持を獲得するため、さまざまなサマーワインを提案している。
同社のサマーワインは、2016年発売の「氷と楽しむおいしいワイン。（酸化防止剤無添加）」を皮切りに、毎年多くの新商品を提供している。2020年は、氷を入れて楽しむワインとして、「カルロ ロッシ ICE スパークリング マスカット」「氷と楽しむおいしいワイン。（酸化防止剤無添加） サンシャインフルーツ」「モマンドール アイスレモン」をラインアップ。また、スパークリングワインの新しい価値を提案する、和テイストの「雫音＜しずね＞ ゆず・すだち」を発売する。
これらのワインは、ワインエントリー層に強く訴求できる爽やかで軽やかな味わいと、キャッチーな外観、コンセプトを持っている。オンライン説明会では、それぞれのワインの特徴が紹介された。
和テイストのスパークリングワイン：「雫音＜しずね＞ ゆず・すだち」
同社が新提案する「雫音」は、和柑橘（かんきつ）の果汁を使用した、爽やかなスパークリングワインだ。オリジナルブレンドの白ワインをベースに、国産のゆずまたはすだちの非加熱濃縮果汁を加えることで、和食との相性をアップさせた。和柑橘の香りは、だしやかつお節、ネギ、ショウガといった薬味にも合うため、冷ややっこなど夏の食卓に並ぶさっぱりとした料理とともに楽しめる。
「雫音 ゆず」は、ふわっと華やかなゆずの香りを持つ、上品な1本。「雫音 すだち」は、すっきりとした青みを生かした、爽やかな飲み心地を特徴としている。いずれもアルコール度数は７％と軽めで、350mlと従来のハーフボトルよりもやや少ない、飲み切りサイズなのも使い勝手が良さそうだ。
発売は2020年6月30日で、同年8月下旬ごろまで店頭に並ぶ予定。参考価格は450円（税別）。
氷で楽しむサマーワイン：「カルロ ロッシ ICE スパークリング マスカット」
ワインを氷で割って楽しむ人は一定数いるが、そうした人の多くがお決まりのように、「邪道ですが」と付け加える。しかし、欧米などでは一般的な楽しみ方であり、氷を入れることを念頭においてつくられるワインもある。こうした“邪道”というイメージを覆し、ユーザーの裾野を広げるため、同社は氷で楽しむ3種類のワインを提案している。
その1つが、「カルロ ロッシ ICE」となる。これまでに、ペットボトルの「カルロ ロッシ ICE ホワイト」「同 レッド」、ボトル缶の「カルロ ロッシ ICE スパークリング ホワイト」「同 ロゼ」の4種類を展開している。特にスパークリングは、ボトル缶という手軽さも手伝って、チューハイやサワーを愛飲している20代後半〜30代に好評を得ている。
今回、同シリーズに加わったのが、280mlのボトル缶で提供する「カルロ ロッシ ICE スパークリング マスカット」だ。白ワインにマスカットの風味を加えることで、よりフルーティーで爽やかな味わいに仕上がっている。氷の入ったグラスに注いでも、ボトル缶のままでもおいしく味わえる。アルコール度数は8％と低めに抑え、普段ワインを飲み慣れていない人でも楽しめる。発売は2020年5月26日で、参考価格は330円（税別）。
氷で楽しむサマーワイン：「氷と楽しむおいしいワイン。（酸化防止剤無添加） サンシャインフルーツ」
氷で楽しむサマーワインの2つ目は、2016年に発売した「氷と楽しむおいしいワイン。（酸化防止剤無添加）」だ。氷を入れて味がちょうどよくなるよう、従来のワインよりも濃いめにつくられており、「濃いぶどうジュースのようでおいしい」と好評を得ている。
中でも、2019年に発売した「氷と楽しむおいしいワイン。（酸化防止剤無添加） サンシャインフルーツ」は、期間限定で販売され、果汁を加えた爽やかでフルーティーな味わいが人気に。購入者の半数は、20代～40代の女性だったという。
2020年は、白ワインにパイナップル、グレープフルーツ、オレンジの3種類の果汁を組み合わせ、夏季限定販売をすることとなった。 発売は同年5月26日で、参考価格は502円（税別）。
氷で楽しむサマーワイン：「モマンドール アイスレモン」
サマーワインの3つ目は、カヴァのトップメーカーである「フレシネ」とサントリーが共同開発したスペイン産スパークリングワイン「モマンドール アイスレモン」。パッケージをリニューアルし、同年6月30日より数量限定で発売した。
“食中酒として楽しめるアイス・スパークリングワイン”をテーマに開発されたこのワインは、従来の「モマンドール アイス」にレモンのフレーバーを加えることで酸味を引き立たせ、食事との相性をさらにアップさせた。
レモンを添える焼き魚や揚げ物はもちろんのこと、すっきりとした清涼感が中華料理などと好相性で、食中酒として楽しめる。参考価格は1040円（税別）。
オンライン説明会で紹介されたワインは、夏にぴったりの爽やかな味わいはもちろんのこと、アルコール度数が低めだったり、ボトル缶を採用したりと、気軽に楽しめるものばかりだ。暑い夏に、日常の食卓を彩る家飲みのワインとして味わってみてはいかがだろうか。
