コラム

伝統的な製法や品種にこだわるジョージア・KTWワイナリー ~ ワイン&グルメジャパンのおすすめワイン

2019年4月17日〜19日、東京ビッグサイトにて行われた「第10回ワイン&グルメジャパン」。この展示会は、高級食品や食材、ワイン、酒類などを商材として、出展者と飲食業界からの来場者にマッチング機会を提供している。

会場内では多くのワイン輸入元がブースを構え、一押しのワインを紹介。入口から入ってすぐの場所では、昨年から大きなブームとなっているジョージア・ワインの特設エリアが開設されていた。
興味深いブースを訪ねて、オススメのワインを選んでいただいたので、ご紹介していこう。今回は、STHアース社が輸入するKTW(カヘティアン・トラディショナル・ワインメイキング)のワインだ。

STHアース株式会社

サペラヴィ・クヴェヴリ

生産地:ジョージア・カヘティ
品種:サペラヴィ
特徴:オレンジワインで注目を浴びたジョージアワイン。そのなかでも、クヴェヴリと呼ばれる粘土製の甕で発酵・熟成を行うワインをご紹介したい。ぶどうを詰めた甕は地中に埋められ、独特の香りと凝縮された果実味を持つワインへ変貌を遂げる。また、この製法で作られたワインは従来の何倍ものポリフェノールを含む。穏やかな渋みと芳醇な果実味、自然のパワーを感じられるワインだ。

キンズマラウリ

生産地:ジョージア・カヘティ
品種:サペラヴィ
特徴:収穫時期を遅らせて完熟の状態で収穫するため、ぶどうが十分な甘みを携えている。熟した果実の芳醇な香りに、フレッシュさを感じさせる酸味もある。他ではあまりみられない、深みのある甘さが特徴的だ。

グラミシヴィリ・マラニ・チヌリ

生産地:ジョージア・カヘティ
品種:チヌリ
特徴:ジョージアワインの歴史の中で、重要な役割を果たしてきた石造りの蔵「マラニ」。多くのワイナリー同様、KTWワイナリーも近代的製法を取り入れているが、伝統品種を使用し、歴史ある醸造施設を守り続け、マラニでのワイン造りも大切にしている。チヌリは伝統品種の中でも最良のぶどうのひとつとして知られ、口当たりの良さ、瑞々しさをふんだんに感じられる。

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About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身