コラム

初心者からステップアップして、おうち飲みを極めよう! 書籍『絶対はずさないおうち飲みワイン』

ソムリエのおすすめを聞きながらお店でワインを選ぶのは、ワインの楽しみの1つだが、最近ではひとりや家族と過ごす時間に“おうちワイン”を楽しむ人も増えてきた。しかし、「何を買ったらいいのか」「食事とどう合わせるのか」「ワイングッズは高いものがいいのか」など、おうちワインにハードルを感じる人もいるだろう。

そんな時に手に取りたい本が、『絶対はずさないおうち飲みワイン』だ。本書を読んで、ワイン初心者から上級者へとステップアップしてみてはいかがだろうか。

おうち飲みの流儀を最短距離でマスター

この本は、「ワインは語るものではなく、喜びをわかちあう飲み物」と語るワインジャーナリストの山本昭彦氏が、おうち飲みの流儀を最短距離で身に付けるためのワイン本として執筆したもの。ワイングラスがない状態から、自宅でワイン会が開けるほどの上級者になるまでの5つのステップを、1本2500円以下(税別)の50本のワインリストと共に紹介している。

超初心者から真の上級者への5つのステップ

この本に書かれている5つのステップは以下の通りだ。

【ステップ1】超初心者のために
読めば「ワインは難しくない!」と、おうちワインに感じるハードルが下がり、ワインを買いたくなるステップ1。グラスと温度についての説明や、料理とのペアリング、おすすめのネットショップについてまとめられている。
ワインリスト:8本

【ステップ2】初心者のために
ステップ2では、品種や産地について解説している。といっても、試験対策のような内容ではなく、ワインを飲みながら知識を深めることで、ワインを楽しむ土台がつくられるような感じだ。「面倒くさそうだと感じたら、すっ飛ばして、あとから戻ってきても大丈夫」と書かれているが、目を通しておくとワインを選ぶ参考になる。
ワインリスト:16本

【ステップ3】中級者のために
「テイスティング身につけ仲間を作る」と題されたこのステップでも、ハードルは上げず、ワインを人と一緒に楽しむために的確なコメントをするコツを解説。ワインを独学するときにおすすめのアプリや、SNS、Zoomを活用した情報収集についても書かれている。
ワインリスト:8本

【ステップ4】上級者のために
ステップ4は、食事とのペアリングについて。こちらも難しい内容ではなく、家庭でペアリングを取り入れるコツを分かりやすく説明している。
ワインリスト:12本

【ステップ5】真の上級者を目指す
真の上級者とは、ワインショップでお値打ちのワインを探し出し、レストランでスマートにワインを注文できる人とのこと。最終ステップでは、ワイン会に参加したり主催したりする、お店でソムリエとコミュニケーションを取りながら情報を得る、日本国内のワイナリーを訪れるなど、ワインライフをより充実させる提案が書かれている。
ワインリスト:6本

リストのワインを実際に買ってみた

ワインリスト50本の中で、中級編のNo.31「マルクス・フーバー グリューナー・フェルトリーナー・フーゴ 2018」が気になったので、実際に購入してみることに。インターネットで検索すると、楽天市場のショップで取り扱いがあった。

他のワインも、ネットで手軽に購入できるものが多いようだ。

本書を参考に、ワインライフをスタートして、「おうち飲みワイン」生活を満喫してみてはいかがだろうか。

『絶対はずさないおうち飲みワイン』
著者:山本昭彦
出版社:朝日新聞出版
定価:810円(税別)
発行年月:2021年1月

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About the author /  鵜沢 シズカ
鵜沢 シズカ

J.S.A.ワインエキスパート。米フロリダ州で日本酒の販売に携わっている間に、浮気心で手を出したワインに魅了される。英語や販売・営業経験を活かしながら、ワインの魅力を伝えられたら幸せ