コラム

日本で今/これから買える! 「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2021」の受賞ワイン

   

今回で38回目を迎えた「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(International Wine Challenge:IWC)」は、世界で最も権威のあるコンペティション(審査会)の1つとされている。審査結果に応じて、95~100点のワインに金賞、90~94点のワインに銀賞が与えられる。さらに、各部門において特に優れた金賞ワインには、トロフィーが授与される。

今回は、高得点(97点、96点)を獲得したワインを中心に、日本で今手に入るワイン、これから発売予定のワインを紹介する。

日本で今、買えるワイン

まずは、日本で既に購入できるワインから見ていこう。

フランスの王妃マリー・アントワネットにも献上されたシャンパーニュを産し、カンヌ国際映画祭やアカデミー賞の公式シャンパーニュ・メゾンであるパイパー・エドシックは、4銘柄が金賞を受賞している。そのうちの「パイパー・エドシックブリュット ヴィンテージ 2008」は、IWC 2021の最高得点である97点を獲得し、シャンパーニュ・トロフィーを受賞。現在、日本リカーから販売中だ。

参考小売価格:9900円(税込)

同ワインはIWC 2017、2018でも金賞を受賞しており、「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード(Decanter World Wine Awards:DWWA) 2018」では、プラチナを受賞している評価の高い1本だ。

パイパー・エドシックの金賞受賞ワインでは、他にもマグナムボトル(1.5L)の「パイパー・エドシック エッセンシエル エクストラ・ブリュット」が、96点という高得点を記録した。同銘柄の普通ボトル(750ml)とハーフボトル(375ml)は日本でも購入可能だ。

参考小売価格:普通ボトル7150円、ハーフボトル4400円(いずれも税込)

同じくシャンパーニュ・メゾンのレア・シャンパーニュが手掛けた「レア ロゼ 2008」も、マグナムボトルが96点で金賞を受賞。こちらも普通ボトル(750ml)は日本で購入できる。

参考小売価格:6万6000円(税込)

金賞に加えてシャブリ・グラン・クリュ・トロフィーとシャブリ・トロフィーを受賞した「ラ・シャブリジェンヌ シャブリ グラン・クリュ レ・クロ 2018」は、モトックスが取り扱いしている。

参考小売価格:1万120円(税込)

スペインの酒精強化ワインであるシェリー酒では、名門エミリオ・ルスタウのデザートシェリー酒「ペドロ・ヒメネス・サン・エミリオ」が96点で金賞を受賞。エノテカなどの酒販店で購入可能だ。

これから買えるようになるワイン

続いて、日本でこれから販売予定のワインを見ていこう。

テヌータ・ディ・カペッツァーナのデザートワイン「ヴィン・サント・ディ・カルミニャーノ・リゼルヴァ 2013」は、金賞とイタリア・スイート・トロフィーを受賞している。日本では現在、日欧商事より2012年のヴィンテージが販売中だ。2013年のヴィンテージは2021年7月以降に販売が予定されている。

現行ヴィンテージ(2012年)の参考小売価格:8250円(税込・375mL)

96点で金賞を受賞したレア・シャンパーニュの「レア 2008」は、2021年9月1日に発売予定だ。現行ヴィンテージの「レア 2006」も、DWWAのプラチナなど、数多くの受賞歴を誇っているので、機会があれば飲み比べたいところだ。

現行ヴィンテージ(2006年)の参考小売価格:2万7500円(税込)

オーストラリア最高峰のワインメーカーであるペンフォールズは、「ペンフォールズ ヤッターナ シャルドネ 2019」が96点で金賞を受賞。2021年8月上旬に全世界リリースされ、日本では同年10月以降に販売予定だ。

現行ヴィンテージ(2018年)の参考小売価格:2万7500円(税込)

金賞に加えて、ニュージーランド・レッド・トロフィーを受賞した「ヴァリ・ヴィンヤード ギブストン ピノ・ノワール 2019」は、2021年秋以降にラックコーポレーションより発売予定だ。

現行ヴィンテージ(2018年)の参考小売価格:7370円(税込)

オーダーした時期のワイナリーの在庫により、入荷できるかどうかが変わってくるが、金賞を受賞したワインでは、他にも「ドメーヌ ジャン・コレ・エ・フィス シャブリ プルミエ・クリュ モンマン 2019」が、木下インターナショナルより来年以降に発売予定。ギリシャの「サントリーニ アシルティコ バレル 2020」は、2019年のヴィンテージがなくなり次第、モトックスより販売予定だ。

各賞を受賞したワインが店頭に並ぶ際は、ボトルに受賞したコンクールのシールが貼られる。さまざまなコンクールがあるが、中でも知名度が高く、消費者からの信頼も厚いのがIWCだ。「評価が高いワインを飲んでみたい!」という方は、今回紹介したワインを手に取ってみてはいかがだろうか。

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About the author /  鵜沢 シズカ
鵜沢 シズカ

J.S.A.ワインエキスパート。米フロリダ州で日本酒の販売に携わっている間に、浮気心で手を出したワインに魅了される。英語や販売・営業経験を活かしながら、ワインの魅力を伝えられたら幸せ