ワイン専門の総合見本市「ワイン&グルメ ジャパン2017」に出品されていたユニークな展示品の中から、今回はモンテネグロ産のワインを出品していたエネ・グローブへのインタビューを掲載したい。
モンテネグロの土着ぶどう品種を使用した飲みやすいワイン
――日本では東欧のワインを見掛ける機会が多くはありません。モンテネグロ産ワインも非常に珍しいと感じましたが、ワインの味わいにはどんな特徴があるのでしょうか。
実は、モンテネグロは非常に気候がよく、日照時間が長いのでぶどう栽培に適した国です。2000年以上前からワインがつくられていた歴史がありまして、ぶどうの特性を十分に引き出したワインが生産されています。
今回出品したワインは、モンテネグロ原産のぶどう品種「ヴラナッツ」と「クリスタッチ」を使用してつくられています。ヴラナッツはモンテネグロの一部でしか栽培されていないぶどうの品種です。
赤ワイン「Vranac(ヴラナッツ)」は程良いタンニンの苦みと長く続くフルーティーさがある辛口ワインです。2012年の国際ワインコンクール「レ・シタデル・デュ・ヴァン」では金賞を獲得し、ミラノの週刊誌「イル・モンド」が1991年に発表した「ヨーロッパの赤ワイン100選」に選ばれたことがある銘品です。「黒ワイン」と称されるほど、濃いルビー色をしています。
白ワイン「Kristac(クリスタッチ)」は辛口で酸味が少しありますが、とても飲みやすく、食前酒としてもおすすめです。魚料理とも合わせやすいワインです
両方とも非常に飲みやすいのが特徴です。750mlで1500円(税別)と、手に取りやすい価格なのも魅力です。
――展示していたこちらのミニボトルのワイン、かわいらしいですね。
187mlサイズのボトルに詰めたワインです。「Vranac」「Kristac」「Rose」の3本をセットにして1800円(税別)で販売しています。いろいろな企業様でお客様に訪問する際の手土産としてもご利用いただいております。
飲みきりサイズですので、「いろんなワインを少しずつ飲みたい」というニーズにも応えられそうです。割烹料理店などからも引き合いが来ています。
――モンテネグロ産ワインを飲んだ方の反応はいかがでしょうか。
日本ソムリエ協会の元副会長の剣持春夫さんから「香りが立ち、酸味も程々でうまい。バランスが取れた飲みやすいワイン」と評価を頂いています。
イタリア料理に関わる方からも「他にはないワインの味がする。上品で、和食やイタリアンなど、いろんな料理に合う」と好評です。
モンテネグロのワインは、あまり日本で知られていませんが、ヨーロッパ以外でも、アメリカ、中国、オーストラリアなどの世界35カ国で飲まれています。世界的に見て評価が高いワインと言えます。フランスやドイツ、スペインのワインに負けない魅力を秘めていると考えています。
――今後、モンテネグロワインと出会う機会は増えそうでしょうか?
2017年3月から販売開始したばかりですが、酒類量販店の大手でも取り扱いが始まりそうです。モンテネグロワインを多くの方々に楽しんで頂きたいと思っております。これからもっと強い気持ちで売り込もうと考えています。
またエネ・グローブはオンラインショップ「Sparkle」を運営しています。ここからモンテネグロ産ワインを購入することもできますので、アクセスしてみてください。