2022年05月

AIでぶどうを自動剪定、スタートアップ企業「ビーグル・テクノロジー」を設立

NEC Xは2022年4月27日、AIスタートアップ企業「ビーグル・テクノロジー」を設立したと発表した。ぶどうの自動剪定ソリューションを提供する企業で、NEC Xを通じて設立されたものとしては5社目となる。

ビーグル・テクノロジーが提案するのは、ワイン用ぶどう農家向けに作業効率化を実現するソリューション。NECの研究者から支援を受けて開発した技術で、映像分析とロボット制御を組み合わせることで剪定や芽摘みなどの作業を効率化できる。トラクターにカメラとロボットアームを搭載して走行するだけで、映像をリアルタイムに解析し、剪定・芽摘みする位置を特定して自動で作業を行う。

近年では、農業人口の減少に伴い人手不足が問題となっており、AIを活用することで作業の効率化を促進し、労働力不足問題を緩和することが期待されている。

既に、ぶどう自動剪定・芽摘みAIソリューションの提供は開始しており、The Wine GroupやFoley Family Farmなど5つの農園で導入されている。剪定においては約25%、芽摘みにおいては約70%のコスト削減が実現されており、さらなる発展が望まれている。今後は提供面積をさらに拡張し、最大で数千エーカーにまで拡大すると見込まれている。

<関連リンク>
NEC X、ブドウ農家向けに自動剪定ソリューションを提供するAIスタートアップ「ビーグル・テクノロジー」を設立

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。