コラム

「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー」テイスティングセミナー(前編) ~2022年は史上トップレベルのヴィンテージが完成!

毎年、多くの人が楽しみにしている、ボージョレ・ヌーボー。2022年の解禁日は11月17日だ。この日、サントリー ワインカンパニーは、「ジョルジュ デュブッフ ボジョレーヌーヴォー」テイスティングセミナーを開催した。

セミナーでは、同社輸入・カジュアルワイン事業部のチョウ・アンジ氏と生産者であるジョルジュ デュブッフから取締役のアドリアン・デュブッフ・ラコンブ氏が登壇し、ボージョレ・ヌーボーについての基礎知識や2022年の作柄、ワインの出来栄え、味わいについて解説があった。

サントリー ワインカンパニー 輸入・カジュアルワイン事業部のチョウ・アンジ氏(左)とジョルジュ デュブッフ取締役のアドリアン・デュブッフ・ラコンブ氏(右)

ボージョレ・ヌーボーとは

ボージョレ・ヌーボーは、フランス・ボージョレ地方で、その年に採れたぶどうを使ってつくる新しい(nouveau)ワインを指す。

解禁日の歴史

もともと1951~1966年までは、全てのワインが12月15日まで販売しないように定められていた。しかし新酒は11月には完成しており、早く販売したいというボージョレの生産者の要請を受けて、1967年から11月15日に変更となった。ところが、15日が安息日の日曜日になった場合は当日に解禁できないため、1985年に「11月の第3木曜日」と決定。以降、現在まで適用されている。

ボージョレ・ヌーボーの楽しみ方を広めた“帝王”

日本は、時差の関係でフランスよりも数時間先に解禁日を迎える。解禁日を心待ちにし、その日に秋の味覚と共にボージョレ・ヌーボーを楽しむことは、日本の秋の風物詩にもなっている。

そのボージョレ・ヌーボーの魅力や楽しみ方を世界に発信し、日本にも広めたのは、アドリアン・デュブッフ・ラコンブ氏の祖父で、“ボージョレの帝王”と呼ばれる、ジョルジュ・デュブッフ氏だ。

【関連記事】ボージョレ・ヌーボーの解禁日を世界に広めたジョルジュ・デュブッフとは? ――ボージョレ・ヌーボーのキーマンを知って解禁日をもっと楽しもう!

「ボージョレ・ヌーボーがやってきた!」というキャッチコピーとともに、新酒の解禁日を祝う風習を根付かせたジョルジュ・デュブッフ氏。今や日本でも数多くの新酒が楽しめるようになったが、その中でもジョルジュ デュブッフのボージョレ・ヌーボーは人気が高い。ボージョレ・ヌーボー国内市場のブランド別売上ランキングでは、他社ブランドと比べて約3.6倍の売り上げNo.1を誇っている(インテージSRI調べ。2020年1月~2021年12月)。

2022年の作柄、ワインの出来栄えは

アドリアン氏によると、2022年ヴィンテージはボージョレの歴史の中でもトップレベルの品質で、飲んだ人の記憶に残る「究極のヴィンテージ」と言える出来だという。

2022年の夏は、1900年以来という記録的な暑さだった。この暑くて乾燥した日射量の多い天候は、ぶどうの生育期にとっても、ぶどうが色付く「ヴェレゾン」においても理想的で、糖分の高い良質なぶどうが実った。

また、ぶどうの収穫は例年8月末~9月初めに行われるが、2022年はぶどうの生育が早かったため、ジョルジュ・デュブッフでは8月22日に収穫を開始した。これほど収穫が早いのは、2003年(100年に一度の味わいと言われた素晴らしいヴィンテージが生まれた年)以来だという。

ぶどうの収穫は、機械を使わずに全て手で摘み取る。アドリアン氏が見せてくれた収穫風景の写真には、摘み取った手がべたべたするほど糖度の高い良いぶどうが育ったと、手のひらをかざして微笑む作業者の姿があった。「こうした丁寧な収穫作業が、ジョルジュ・デュブッフのワインが持つ、ボージョレ・ヌーボーらしい甘く華やかな香りを支えている」とアドリアン氏は語った。

2022年コンクールでも金賞受賞!

ジョルジュ デュブッフのボージョレ・ヌーボーは、解禁日に気軽に楽しめる新酒として親しまれているが、その品質も高く評価されている。

ジョルジュ デュブッフの調査によると、ボージョレ・ヌーボー唯一の公式コンクール「トロフィー・リヨン・ボージョレ・ヌーボー」(2002~2021年)において、最高金賞受賞メダル数22個(2位の生産者は8個)、受賞メダル総数176個(同52個)と突出した実績を持つ。

2022年も解禁日の3日前に同コンクールの結果発表があり、「ジョルジュ デュブッフ ボジョレーヌーヴォー 2022 セレクションド デュブッフ」が金賞を受賞した。「2022年は究極のヴィンテージ」というアドリアン氏の言葉を裏付ける結果となった。

後編では、「ジョルジュ デュブッフ オレンジ ヌーヴォー 2022 セレクションド デュブッフ」「ジョルジュ デュブッフ ボジョレーヌーヴォー 2022 セレクションド デュブッフ」の味わいや、それぞれのワインに合わせたい料理について紹介する。

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