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お店でまだ知らないワインを手に取るときのワクワク感を、楽しみにしている人も多いことだろう。そんなときにラベルの読み方が分かれば、ワイン選びがさらに楽しくなるはずだ。
中でもイタリアワインは、種類が豊富で、個性的な見た目のものも多い。そこで今回は、イタリアワインのラベルの読み方を紹介したい。
イタリアワインのラベルに書かれている項目は?
まず、イタリアワインのラベルに書かれている項目をザッと取り上げていこう。
生産者名
生産者名はもちろんラベルに記載されている。生産者名の下に、ワインの瓶詰会社とその会社の所在地が書かれていることが多い。
ワインの呼び名
ワインの名称は、必ず格付けよりも前に書かれている。ここに「di」や「d’」が入っていたら、その後ろに続くのは使っているぶどう品種の名称だ。
ヴィンテージ(ぶどうの収穫年)
格付け(DOCG、DOC、IGT、VdT)
ワインの格付けは、略称ではなく正式名称で書かれている。
DOCG:
Denominazione di Origine Controllata e Garantita(統制保証付原産地呼称ワイン)
DOC:Denominazione Origine Controllata(統制原産地呼称ワイン)
IGT:Indicazione Geografica Tipica(地域特性表示ワイン)
VdT:Vino da Tavola(テーブルワイン)
参考記事 >>
「AOC」「DOC」「IGP」「VdT」ってなぜあるの? ヨーロッパ原産地呼称制度の意味は
また特記事項として、次のような単語が書かれていることもある。
Riserva(リゼルヴァ):イタリアやスペインのワインでこの記載があるものは、規定のアルコール度数や熟成期間などを満たしたワインということになる
Superiore(スペリオーレ):規定のアルコール度数を1%でも超えたワイン
Classico(クラッシコ):昔からそのワインを生産している特定の地域でつくられたもの
Novello(ノヴェッロ):11月6日に解禁されるイタリアの新酒
地域
リージョン(もしくはサブリージョン)は多くの場合、格付けの前に書かれている。
アルコール度数
内容量
内容量の横に「e」とついている場合は、公認容量という意味だ。
CONTIENE SOLFITI
この表記があった場合、「亜硫酸塩を含む」という意味になる。
このほかに、ワインの通し番号や「空き瓶はくずかごへ」といった注意書きなどが書かれていることがある。
イタリアワイン、読み方の具体例
例えばこの写真で見てみると、一番上の「Poderi Luigi Einaudi」はワイナリー名。その下の「Barolo(バローロ)」はワインの呼び名。そのさらに下に、格付けはDOCGであることが書かれている。
線の下に書かれているのは、瓶詰め会社とその所在地。続いてイタリア産の赤ワインであることが記載されている。
ヴィンテージの左側には内容量と公認容量であるマークが、右側にはアルコール度数が書かれている。
さまざまな名前で呼ばれるサンジョヴェーゼ
なお、イタリアで最もポピュラーなぶどう品種であり、国際的にも広く知られているサンジョヴェーゼ(Sangiovese)には、ブルネッロ、プルニョーロ・ジェンティーレ、モレッリーノ、サンジョヴェートなど、さまざまな呼び名が付いている。
またサンジョヴェーゼと書かれていなくても、Chianti、Brunello di Montalcinoに主に使われているぶどう品種は、サンジョヴェーゼだ。
お気に入りのイタリアワインを見つけたら、こうした点に気を付けて、ラベルの情報を基にぶどう品種やお気に入りの産地を掘り下げてみると、ワイン選びがより楽しくなるかもしれない。
お詫びと訂正
本記事は初出時(2016 9/23 17:00)において、DOCGの表記に誤りがございました。読者の方からご指摘をいただきまして、同日20:10分に修正させていただきました。ご指摘いただいたことに御礼申し上げるとともに、掲載情報に不備があり誤った情報を発信してしまい大変申し訳ございませんでした。