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2017年2月12日に開催された「NAGANO WINE FES. in TOKYO」。業者向けの試飲会、一般向け試飲会(第1部13:30~・第2部17:00~)の3部構成となっていたが、ワインバザール編集部では、一般向けの第2部を取材。イベントの様子や楽しみ方をレポートしていこう。
定員300名。前売券は完売に
NAGANO WINE FES. in TOKYOに参加した企業は、長野県にあるワイナリー29社。全75種類のワインが展示される予定だったが、ブースによっては事前発表していた銘柄以外のワインも用意していた。
一般向け試飲会は各回定員300名で、前売券は売り切れ状態。会場は混雑しているというわけでもなく、程良く熱気を感じる混み具合だった。
ドレスコードというものも特になく、カジュアルな服装の来場者や和装の来場者も。カップルでの参加者や、一人参加、グループ参加の人もいて、会場中央に置かれたテーブルを囲んでワイン談義に花を咲かせていた。
長野県では、県内の主要ワイン産地を「桔梗ヶ原ワインバレー」「日本アルプスワインバレー」「千曲川ワインバレー」「天竜川ワインバレー」の4つに分類。NAGANO WINE FES. in TOKYOには、「桔梗ヶ原ワインバレー」から5社、「日本アルプスワインバレー」から5社、「千曲川ワインバレー」から16社、「天竜川ワインバレー」から1社が参加。加えてサッポロビールとメルシャンが参加していた。
軽食も楽しみのひとつ
会場で出された軽食も、信州産の食材を中心とした料理が盛られたこだわりのプレート。見た目も味わいも楽しめた。もちろんワインとの相性も最高だった。
料理については、次のような内容だった。
●信州サーモンのスモーク
長野県で養殖されているサーモンを使った料理。肉厚なサーモンに、長野市にある七味で有名な八幡屋磯五郎のスパイスが程よくかかっていた。
●信州米豚のシチュー
ひらたけとエリンギの触感も楽しめるシチュー。
●竹中果樹園のドライフルーツサラミ
イチジクなどのドライフルーツをサラミにしたもの。チーズと一緒に、ブレッドと食べてもおいしかった。
●アトリエ・ド・フロマージュのブルーチーズと軽井沢チーズ
開場時には「昨年はチーズがおいしかったと評判」とアナウンスがあったほど。期待して食べたところ、期待以上の感動をもたらしてくれるチーズだった。
●信州ワインブレッド
信州産の小麦に塩尻メルローとレーズンの練り込まれたブレッド。ブレッドは追加もOKで、お代わりする人も続出していた。
NAGANO WINE FES. in TOKYOを楽しむコツ
参加して感じた「NAGANO WINE FES. in TOKYOを楽しむコツ」をご紹介していきたい。
ワインの専門家に頼る
会場には「Staff」という名札を付けた方のほかに、「ワインのことを聞いてください」というタスキをかけた方が数人いた。
自分の好みのワインを伝えて、お薦めのワイン銘柄をあらかじめ聞いておくと効率的に楽しめるだろう。
まだ長野県外では珍しいワインを楽しむ
会場には生産本数が少ないために、長野県外ではなかなか味わえないワインも用意されていた。
そんなワインが東京に居ながらにして楽しめるのもナガノワインフェス東京の魅力。どのワインが希少なワインか、こちらも会場にいるワイン専門家に聞けば教えてくれた。
高いワインから味わう
参加者の期待が高く、用意していた分が途中でなくなってしまうワインも。基本的には「高いワインからなくなる」傾向があったので、開場早々に人だかりのできているブースは、早めにチェックしておいた方がいいだろう。
量を加減する
すべてのワインを試飲すると、ボトル1本分以上になるのだとか。各ブースで注いでもらうワインの量も、たくさんの種類を楽しもうとすると多過ぎるかもしれない。もったいないけれど途中で捨てるか、あらかじめ少なめに注いでもらうといいと思う。
グループやカップルでの参加者は、回し飲みするなどして味わいの違いを楽しんでいた。
チケットは必ず前売で購入を
チケットは前売券7000円、当日券7500円だった。ただし、今回は前売券でチケットが完売してしまったので、当日券は売り出されなかった。
次回の参加を考えているのなら、必ず前売券を入手しておこう。
ナガノワインフェス東京の特典
今回のナガノワインフェス東京の一般向け試飲会の参加者には、こんな特典が用意されていた。
・軽食
・グラスホルダー
・当日発表の抽選会
・銀座NAGANOでリンゴジュース1杯プレゼント(当日限り)
・アンケートに答えて、NAGANO WINEプレゼント(2月末までに銀座NAGANOにて応募)
このうちグラスホルダーは、実際に試飲会が始まると、抽選会への参加や軽食との引き換えに必要な入場券、フロアマップ、メモや資料などを入れるホルダーとして活躍していた。
開催時間は2時間。筆者は「1人で参加して楽しめるだろうか?」と不安だったものの、参加してみるとフレンドリーなスタッフや企業の方々とのやり取りも楽しく、あっという間に時間は過ぎてしまった。
乾杯の際にはシニアソムリエでNAGANO WINE応援団運営委員会の成澤篤人会長が、NAGANO WINEを「世界中のワインを飲んでいる人が認めてくれるワイン」と説明していた。そんなNAGANO WINEをたっぷり楽しめるオトクで貴重なイベントだと感じられた。