2017年2月に開催された「NAGANO WINE FES. in TOKYO」。同イベントに参加した長野県のワイナリーをいくつか紹介していきたい。
4回目となる今回は、千曲川ワインバレーでワインづくりを手掛ける「ヴィラデストワイナリー」。オーナーはエッセイストで画家である玉村豊男さん。出身地である東京都から移住し、2003年にワイナリーを設立。玉村さんが手掛けたワインは、今では国内外で高い評価を得るようになっている。
前評判が高かったワイナリー
今回、ヴィラデストワイナリーから出品されたワインは3本だ。
▼ワインリスト
「ヴィニュロンズリザーブ メルロー 2014」(5140円・税込)
「ピノ・ノワール 2014」(5140円・税込)
「ヴィニュロンズリザーブ シャルドネ 2015」(5140円・税込)
営業担当の佐藤さんはこの3本を選んだ理由について、「感度が高く、情報発信力が強い東京のお客様にワインを楽しんでいただける貴重な機会ということで、当社のフラッグシップ3種類を迷いなく選びました」と語っている。
そのうちの1本は、2016年に開催された伊勢志摩サミットで提供された「ヴィニュロンズリザーブ シャルドネ」の2015年ヴィンテージ。高い注目を集め、一般試飲会の第1部、第2部共、ヴィニュロンズリザーブ シャルドネは早々に品切れになったそうだ。
この結果に佐藤さんは、「ワイナリーのお薦めや、つくり手がこだわっている銘柄からまず飲んでもらえるだろうと想定していましたが、前後半共に早々に品切れになってしまったことは驚きでした」とコメントしてくれた。
NAGANO WINE FESでの手応え
今回のNAGANO WINE FESの感想を聞くと、「東京でのフェスは4回目なのですが、今年はなじみの顔に交じって、新しいお客様のご来場が多かったように感じます。NAGANO WINEに興味をお持ちの層が、幅広くなってきているのを実感しました」と語ってくれた。
「ブースで注いだワインを口にされたお客様の顔が、みるみるほころんで、『うわー、おいしいね!』という一言が聞こえてきたときは、僕らも手応えを感じました」と、実際に試飲した人の反応も良好だったようだ。
ワイン好きへのコメント
最後に自社ワイン、そしてNAGANO WINEの魅力について、佐藤さんにコメントを伺った。
「ぶどう栽培に適した自然環境の中、丁寧にぶどうを育て、その力を素直に引き出してワインをつくっています。そんな素晴らしい長野県という土地を実際に訪れて、個性あふれるワイナリー、つくり手と直に接していただくことも、楽しみ方のひとつです。
今回のNAGANO WINE FESで、自分だけのお気に入りワインが見つかったなら、ぜひ現地へ足を運んでみてください。そしてワインと、その土地のグルメも一緒に楽しんでみてください。
ヴィラデストも3月から12月まで、農園のカフェレストランをオープンし、皆さんをお待ちしています!」
ヴィラデストのワインは、ワイナリー併設の直営ショップのほか、通信販売、および長野県や首都圏の一部の酒販店でも購入可能とのことだ。
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