コラム

2019年のボジョレー・ヌーボー、”最高金賞”を受賞したおすすめ銘柄を総まとめ! 安ウマワインも評価された“買い”のワインリスト

   

2019年も解禁日を迎えたボジョレー・ヌーボー。毎年この時期を楽しみにしている方も多いことだろう。

ボジョレー・ヌーボーの楽しみ方として、いくつかのつくり手のボジョレー・ヌーボーを飲み比べるのもいいだろう。でも、「たくさんありすぎてどれを選んだらいいか分からない!」という方もいらっしゃるかもしれない。今回はそんな方に向けて、2019年のボジョレー・ヌーボーについて、現地・フランスでの評価に基づいたおすすめの一押しワインはどれか、ご紹介していきたい。

本記事でお伝えするのは、11月17日にフランス・リヨンで開催された「第19回トロフィー・リヨン・ボジョレー・ヌーボー 2019」の結果だ。トロフィー・リヨンは、ボジョレー・ヌーボーを評価する唯一の公式ワインコンクールだ。最高金賞に選ばれたのは12銘柄。さらにボジョレー・ヌーボー40銘柄、ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー36銘柄が金賞に選ばれた。

現地の専門家たちに評価された最高金賞・金賞受賞ワインのうち、日本でも入手しやすいと思われる銘柄を取り上げていこう。

最高金賞:ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー / プレ・ペール・エ・フィス



プレ・ペール・エ・フィスは、創業1747年、270年余りの歴史を誇る。2017年、2018年と金賞に輝き、2019年は最高金賞受賞となった。2010年にも最高金賞を受賞している。

日本ではカルディコーヒーファームで販売される。価格は750mlボトルが2180円(税別)。昨年解禁時には1日で2万1000本以上を販売したという。

最高金賞:ラ・ローズ・プルプル ボジョレー・ヌーヴォー / ヴィニュロン・デ・ピエール・ドレ


※右から2番目が受賞ワイン

平均樹齢70~80年の古樹からとれたぶどうを使用した1本。日本ではドン・キホーテにて、750mlで1580円(税別)で販売される。

最高金賞:ボジョレー・ヌーヴォー / ウリッス・ジャブレ



アントワーヌ・ジャブレが1834年に、ローヌの銘醸地タン・レルミタージュで創立した会社をルーツに持つワイナリー。2014年、2015年、2016年と連続して最高金賞を受賞したことのあるつくり手だ。

日本ではベルーナが運営するワイン通販サイト「My Wine CLUB」にて、750mlボトルが2280円(税別)で販売される。

最高金賞:ボージョレ・ヌーヴォ / フェルナン・ラロッシュ



ボージョレ地方の全栽培者の約70%と契約しているネゴシアン「シャニュ」が持つブランドのひとつ。厳選したぶどうを使用し、徹底した品質管理の下でつくられた1本だ。

日本ではモトックスが輸入しており、全国酒販店にてお手頃価格で販売される。

最高金賞:ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー / エリック・パルドン



2004年、2006年、2007年には最高金賞を受賞し、2010年、2011年、2014年、2015年、2017年も金賞を受賞したトロフィー・リヨンの常連、エリック・パルドンによるボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーが最高金賞を受賞した。

日本でも取り扱いしている店舗はあるが、解禁前に売り切れの目立つ商品だ。運よく出会えた人は、手に取ってみてはいかがだろうか。

その他の最高金賞受賞ワイン

その他に最高金賞を受賞したワインは次のとおりだ。

la Cuvée à la Con:コラン・ブリセ
Domaine de Rochemure:EARL VERMOREL PHILIPPE
Classic Iconia:VIGNERONS DES PIERRES DORÉES
Georges Duboeuf N° 1. Cuvée Sp1 – Medelys:ジョルジュ・デュブッフ
Beaujolais Nouveau:SARL MAISON LAFOND
Cuvée “69” Par Christophe Coquard:メゾン・コカール
Vieilles Vignes N°2:Alliance des Vignerons Bourgogne Beaujolais
Pavillons des Varennes:LES VINS AUJOUX

金賞:ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー シャトー・ド・ヴァレンヌ ノンフィルター 2019、ボージョレ・ヌーヴォー 酸化防止剤無添加/ アルベール・ビショー

2010年には最高金賞を受賞したアルベール・ビショーからは、個性的なノンフィルター(無濾過)のヌーヴォーと酸化防止剤無添加のヌーヴォーが金賞を受賞した。

日本ではメルシャンが輸入しており、全国酒販店にて販売される。

金賞:ボジョレー・ヌーボー / シャトー・ド・ラ・リゴディエル

2016年、2018年に最高金賞を受賞したボジョレー・ヌーボーが、今年は金賞受賞に落ち着いた。日本ではイオンが取り扱っており、750mlで2280円(税別)にて販売される。

金賞:ドメーヌ・ド・ルンティ ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー / アンリ・フェッシ

130年以上の歴史を持ち、ボジョレーのスペシャリストとも呼ばれるアンリ・フェッシのボジョレー・ヌーボー。アピタ・ピアゴのオリジナル商品として5000本限定で予約受付されていた。750mlで1980円というお手頃価格だったが、残念ながらすでに売り切れている。

アンリ・フェッシはボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォの「ベレール」も銀賞を受賞している。


※右端が受賞ワイン

ベレールは店舗限定のボトルなので、お店で見つけた際にはオーダーしてみてはいかがだろうか。

金賞:ボジョレー・ヌーヴォー / ルイ・テット

愛知県名古屋市にあるワイン輸入・販売会社の稲葉が、家族経営のワイン生産者兼ネゴシアンであるルイ・テットと手掛けたワインが金賞を受賞した。

日本でも取り扱いしている店舗はあるが、こちらも解禁前に売り切れが目立っている。

銀賞:ボジョレー・ヌーボー / ロべール・サルー

ドン・キホーテが10年連続最安値に挑戦するために549円(税別)で販売するヌーボーが銀賞を受賞。安ウマワインにお墨付きがついた。

お財布に優しい銘柄の受賞が目を引いた今年のトロフィー・リヨン。仲間と共に飲み比べを楽しんではいかがだろうか。


本記事初出時に、「ラ・ローズ・プルプル ボジョレー・ヌーヴォー / ヴィニュロン・デ・ピエール・ドレ」を金賞として掲載しておりましたが、最高金賞の間違いでした。関係者の皆様、読者の皆様に謹んでお詫び申し上げます。


<関連リンク>
Palmarès 2019

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
About the author /  鵜沢 シズカ
鵜沢 シズカ

J.S.A.ワインエキスパート。米フロリダ州で日本酒の販売に携わっている間に、浮気心で手を出したワインに魅了される。英語や販売・営業経験を活かしながら、ワインの魅力を伝えられたら幸せ