コラム

お手頃価格のオーガニックワインで気軽にエシカルライフを! ~メルシャン「気軽に楽しむ♪エシカルライフ」

地球環境や社会に配慮した目線で商品やサービスを選ぶ「エシカル消費」。日常生活にエシカルな選択を取り入れることは難しいことではない。例えば、ワイン好きが気軽にできるエシカルな選択として挙げられるのが、オーガニックワインだ。

メルシャンは、エシカルな選択肢としてオーガニックワインを提案し、そのアイテム拡充を進めている。2020年8月26日には、「気軽に楽しむ♪エシカルライフ」オンライン説明会が開催された。

オーガニックワインでエシカルライフを

社会や環境、地域の活性化、雇用なども含め、人・社会・環境にとってメリットがあるかどうかを考えて、サービスや製品を選ぶエシカル消費。ワインユーザーにとっては、その手軽な選択肢の1つが、オーガニックワインだ。オーガニックワインとは、農薬・化学肥料・除草剤を使わずに育てたぶどうを使用し、認証機関の審査を通過して承認されたワインのこと。醸造方法についても規定されている。

世界のオーガニックワイン消費量は順調に増加しており、オーガニックワインの見本市「ミレジム・ビオ(Millesime Bio)」が発表したレポートによると、2013年に4.4億本だった消費本数は、2023年には10億本近くまで増える見込みだ。日本でも消費量は増えてきており、2019年のオーガニックワイン消費量は、ワイン全体の約1.8%となった。2015年と比べると、118%にまで伸びている。

メルシャンでは、オーガニックワインがワインファンを増やす間口になると同時に、既にワインを楽しんでいる人にとっては、さまざまな味わいや産地のワインを楽しむようにオーガニックワインが選択肢の1つになると期待しているという。

メルシャンがエシカルに取り組む理由

2020年2月26日にも「エシカルライフ体験会」を開催するなど、エシカルに力を入れているメルシャン。その理由は、ワインがぶどうからつくられるからだという。

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メルシャンは、1877年(明治10年)創業の「大日本山梨葡萄酒会社」をルーツに持つ。ワインづくりは、ぶどう栽培という農業の延長線上にあると考えているという。ワインの消費量が増えていく中で、日本で栽培されているぶどうだけではなく、海外の原料やワインを求めるようになった現在でも、農業に立脚した事業であることは変わらない。

今回の説明会に登場したマーケティング部の山口明彦部長は、「地域や地球の環境に配慮しながら守っていくことで、ワインを長期的に消費者にお届けしたい」とコメントした。

2020年9月1日からは「Wine de Ethical(ワインでエシカル)」キャンペーン(https://cp.kirin.jp/story/10326)を展開し、エシカルライフの提案に取り組んでいる。

また、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、人々の意識にも変化が起きていると感じているという。健康や人とのつながりを配慮する意識が高まっており、ワインに限らず、オーガニックを選択する理由や目的になるのではないかと考えているそうだ。

オーガニックワインの需要が増えていることは、数字にも表れている。メルシャンではフランスやスペイン、イタリアの厳選ワイナリーが手掛けたオーガニックワインを取り扱っており、2020年1月~7月の販売数量は、前年比160%と好調に推移。メルシャンは年間で前年比3倍を目標に掲げている。

求められるのは“お手頃価格のオーガニックワイン”

2017年6月にメルシャンが行った調査によると、オーガニックに対して「体に良い」「自然な感じ」「品質の良さを感じる」などの良いイメージがある一方で、オーガニックワインに興味があっても利用しない理由として「価格が高い」「購入できる店が近くにない」といった気軽に選べないイメージが挙げられていた。

インテージ社SRI(酒類)の統計を見てみると、オーガニックスティルワインの平均単価は輸入フルボトルの平均単価より約160円高い。また、価格帯別に見ると、500円未満のオーガニックワインの構成比は、オーガニックワイン全体の1割以下にとどまっている。

オーガニックワインをエシカルで気軽な選択肢にするには、デイリーに楽しめる価格帯と、近所の量販店で購入できることが求められているようだ。そこで、メルシャンでは2ブランド4アイテムの新しい国内製造ワインを開発し、2020年9月1日に発売した。

「オーガニックスパークリング N…」

白・ロゼいずれも500ml、アルコール度数は12%

その1つが、「オーガニックスパークリング N…(エヌ)」だ。スペインで有機栽培されたぶどうを100%使用し、日本国内の工場で製造した、心地よい発泡感が楽しめるオーガニックスパークリングワインとなる。国際的な有機認証機関であるECOCERTの日本法人エコサート・ジャパンの認証を取得している。スクリューキャップを採用した500mlの飲み切りサイズなので、気軽に開けられるのもうれしいポイントだ。商品名の「N…」には、「Neo-(新しい)」「Natural(自然な)」「Non chemical fertilizers(化学肥料未使用)」という3つの『N』の意味が込められているという。

白とロゼの2種類があり、白は、かんきつ類の爽やかな香りと切れのある酸味が心地よい、辛口でジューシーな味わい。ロゼは、フレッシュなベリーのアロマと軽快な酸味のある凝縮感のある味わいだ。食事にも合わせやすいが、さっぱりとした発泡感は仕事終わりに気持ちを切り替える“おうちアペロ”やデザートにもぴったりだ。

“アペロ”とは、さくっとお酒やおつまみを楽しむフランスの文化。気持ちを切り替え、食事をより楽しめる

「ビストロ オーガニック」

赤・白いずれも720ml、アルコール度数は11%

メルシャンの「ビストロ」シリーズは、1995年に誕生したロングセラーブランド。そこに、発売25周年を迎える2020年にオーガニックの2アイテムが初めて追加された。無農薬の有機栽培ぶどうを使用し、日本国内の工場で製造している。

白は、爽やかなかんきつの香りと、柔らかい口当たりのすっきりした味わい。赤は、黒こしょうのようなスパイシーさがあり、穏やかなタンニンのある味わいだ。

いずれも食事を邪魔しないぶどうの優しい甘みが舌や香りで感じられる。従来の「ビストロ」シリーズのワインに比べ、甘みと渋みを共存させ、より輸入ワインに近い味わいになっている。

凝った料理ではなく、平日の夜に気軽につくる家庭料理とも合わせやすい。通常は「魚料理には白、肉料理には赤」と考えてしまうが、魚介類と合わさると生臭さを引き起こすワインの物質をメルシャン独自の製法により軽減することで、ワインと食事の相性を高める「フードマッチ製法」を採用していることが、同シリーズの特徴だ。

サバチャーハン×赤ワインの組み合わせもOK

新発売されたワインはオープン価格だが、いずれも600円前後になる見込み。メルシャンは、2020年9月~12月の販売数量を、「ビストロ オーガニック」は3万ケース、「オーガニックスパークリング N…」は2万ケース(いずれも500ml×12本換算)を目標にしている。

今回新発売された商品を含むメルシャンのオーガニックワインは、スーパーマーケットなどでも気軽に手に取ることができる。オーガニックワインが、身近で気軽な選択肢の1つになりそうだ。

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