コラム

ワイン王国5つ星獲得も! 高コスパ&高品質ワインが魅力の家族経営ワイナリー、シャーウッド・エステート ~今知っておきたいニュージーランドワイン

ワインの新興国の中でも、特に新しい産地であるニュージーランド。栽培や醸造に先進的な技術を取り入れたワインづくりで、ワインファンからの信頼や人気を集めている。

今回はそんなニュージーランドを代表するワイナリーの中から、シャーウッド・エステート(Sherwood Estate)を紹介する。

ニュージーランド最大の独立系ワイナリー

ジルとダイアンのシャーウッド夫妻が、ニュージーランド南島カンタベリーのワイパラ・バレーにシャーウッド・エステートを設立したのは、1987年のこと。30年経った現在では、ニュージーランド最大の独立系ワイナリーの1つにまで成長した。

1980年代は、ニュージーランドのマールボロでつくられたソーヴィニヨン・ブランが国際的な評価を獲得した時期だが、シャーウッド・エステートがぶどうの樹を植えたころは、まだ国内には70軒ほどのワイナリーしかなかったという。そのうち、ピノ・ノワールを醸造しているワイナリーは5軒ほどだった。

ソーヴィニヨン・ブランのイメージが強いニュージーランドだが、現在ではピノ・ノワールの評価も高い。シャーウッド・エステートは、ニュージーランドのピノ・ノワールを盛り上げた先駆者的存在だ。

20エーカー(約8ha)のぶどう畑からスタートし、現在ではワイパラ・バレーとマールボロに計8つのぶどう畑を所有。家族経営ワイナリーとしては珍しく、ぶどう栽培からボトリングまで、一貫して自社で行っている。

100年後も子孫が同じ土地でワインづくりができるように、全てリサイクル可能な軽量化ボトルを採用。また、醸造の際に生じたぶどうの皮や剪定した枝などの肥料化、エネルギーや水資源の使用改善といったサステナブルプログラムにも力を入れている。ニュージーランドワイン生産者協会が1995年に設立した、「サステナブル・ワイングローイング・ニュージーランド(Sustainable Winegrowing New Zealand:SWNZ)」の認証を最初に受けたワイナリーの1つでもある。

有機栽培で手をかけて育てたぶどうを、最新設備が整ったワイナリーで醸造。天然酵母で発酵させ、余分な添加物を加えずに果実の実力を引き出している。妥協せずに生み出された高品質ワインを低価格で楽しめるのが、シャーウッド・エステイトの魅力だ。

シャーウッド・エステートの産地

シャーウッド・エステートの中心地は、南島のクライストチャーチから車で北に45分ほど行った場所にあるワイパラ・バレーだ。

ワイパラ・バレーは、谷間の平地部分は砂利土壌、斜面は石灰岩。西側の山脈が悪天候を、沿岸側の山脈が海風を遮るため温暖な地域で、マイクロクライメイト(微気候)が特徴だ。

同じく南島の北東部にあるニュージーランド最大のワイン産地マールボロでも、ぶどう栽培を行っている。

シャーウッド・エステートのおすすめワイン

シャーウッド・エステート ストラタム ピノ・ノワール 2017

丸みを帯びた果実味が楽しめる、シャーウッド・エステートの代名詞的1本。

日本国内でも評価が高く、「ストラタム」シリーズのピノ・ノワールは、『ワイン王国』(ワイン王国)の「1000円台のピノ・ノワール ベストバイ36本」(59号)と「1000円台の冷やして美味しい赤」(70号)に選出され、いずれも5つ星と最高評価である超特選ベストバイワインを獲得している。

「シャーウッド・エステート ストラタム ピノ・ノワール」
Sherwood Estate Stratum Pinot Noir
産地:ワイパラ・バレー
品種:ピノ・ノワール 100%
参考小売価格:2400円(税別)

シャーウッド・エステート ストラタム ソーヴィニヨン・ブラン

リッチで凝縮した果実味とフレッシュさ、長い余韻が楽しめる1本。おすしやカルパッチョなどの魚介類やサラダだけではなく、冷やし中華などとも相性が良く、カジュアルに楽しめるのがうれしい。爽やかな飲み心地で、暑い夏にキリリと冷やして楽しみたいワインだ。2016ヴィンテージは、「サクラアワード(“SAKURA” Japan Women’s Wine Awards)2017」でゴールドを受賞している。

「シャーウッド・エステート ストラタム ソーヴィニヨン・ブラン」
Sherwood Estate Stratum Sauvignon Blanc
産地:ワイパラ・バレー
品種:ソーヴィニヨン・ブラン 100%
参考小売価格:2100円(税別)

「ストラタム」シリーズは全6種類

シャーウッド・エステート・ワインズが、ニュージーランドへの情熱を込めた「ストラタム」シリーズには、他にもピノ・ノワール ロゼ、ピノ・グリ、シャルドネ、リースリングがある。

また、ピノ・ノワールやソーヴィニヨン・ブランが『ワイン・スペクテイター(Wine Spectator)』誌で90ポイントを獲得している「ファミリーコレクション」シリーズ、ワイパラ・バレーの果実の個性を引き出したワイナリーの原点とも呼べる「シャーウッド」シリーズなどもあるので、自分の好みのシリーズを探してみてはいかがだろうか。

【今知っておきたいニュージーランドのワイナリー】
高校時代からの友人同士が立ち上げた新世代のワイナリー、インヴィーヴォ
日×NZ×仏で幻のワインを生み出す、シャトー・ワイマラマ
オーストラリアやイギリスでも大人気の「オイスターベイ」を手掛ける、デリゲッツ・ワイン・エステート

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About the author /  鵜沢 シズカ
鵜沢 シズカ

J.S.A.ワインエキスパート。米フロリダ州で日本酒の販売に携わっている間に、浮気心で手を出したワインに魅了される。英語や販売・営業経験を活かしながら、ワインの魅力を伝えられたら幸せ