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スーパータスカンを代表する3大ワイン。サッシカイア、オルネライア、ソライアを総ざらい ~ 解説:スーパータスカン

イタリアワイン好きでなくとも、「スーパータスカン(トスカーナ)」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。「スーパータスカン」とはその名のとおり、「トスカーナワインを超えていく」ワインの総称だ。

イタリアのワインは原産地呼称制度によって、各地のワインで使うべきぶどう品種と割合が細かく決まっている。その規定を守ったDOC、DOCGワインのみが原産地名を名乗れるため、テーブルワインよりも品質が良いとされてきた。

しかし、この「常識」を打ち破った大きなムーブメントが、トスカーナ地方で起こった。それが「スーパータスカン」ブームだ。

ワインバザールでは、これまでにスーパータスカンを代表するサッシカイア、オルネライア、ソライアを取り上げてきた。今回はスーパータスカンの総ざらいとして、スーパータスカンの復習と、スーパータスカンを代表する各ワインの特徴を簡単に振り返ってみたい。

スーパータスカンの特徴

トスカーナの赤ワイン品種と言えば、キャンティに使われるぶどう品種「サンジョヴェーゼ」だろう。そこに一石を投じたのがサッシカイアだ。

サッシカイアはもともと、トスカーナ西の沿岸部にある土地・ボルゲリで、カベルネ・ソーヴィニヨンを利用して個人消費用につくられたものだった。それが1970年代に大きな話題となり一般にも販売されるようになると、サッシカイアに追随するいくつかのワインも、カベルネ・ソーヴィニヨンをメイン品種とするようになった。そうしたワイン群が世界的に高く評価されるようになり、一連のワイン群は「スーパータスカン」と呼ばれるようになった。

原産地呼称制度の適用外となるこれらのワインは当時、DOCより格下のIGTワインとして販売されたが、世界的な人気ワインとなった。

主なスーパータスカンのワイン銘柄

こうしたスーパータスカンに興味を持った方向けに、これまでに掲載したサッシカイアをはじめとするいくつかのワインをご紹介しよう。それぞれ詳しく取り上げた記事へのリンクを掲載しておくので、興味を持ったワインについては詳細記事もチェックしてみてほしい。

サッシカイア

元祖・スーパータスカン。無類のボルドーワイン好きだったオーナーが、自家消費用につくったカベルネ・ソーヴィニヨンのワインが、世界的に高く評価されるようになった。
このことから、トスカーナの大地がカベルネ・ソーヴィニヨン栽培に適していることが証明された。1994年には「ボルゲリ・サッシカイア」という単独DOC呼称を得るに至る。

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Sassicaia

オルネライア

トスカーナの名門、アンティノリ盟主の弟がつくり出したスーパータスカン。サッシカイアの成功を受け、サッシカイアから助言を受けながら開発された。
サッシカイアよりもカベルネ・ソーヴィニヨンの割合が低く、4割ほどのメルローがブレンドされる。

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ソライア

こちらはアンティノリがつくるスーパータスカン。カベルネ・ソーヴィニヨンをメインに、2割ほどのサンジョヴェーゼが足されるのが特徴だ。
ソライアに使われるサンジョヴェーゼの畑には、アンティノリが編み出した「アルベレーゼ」という特別な栽培方法が採られ、地中まで混ぜ込まれた白い石が太陽光を反射し、ぶどうの成熟を助ける。

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Solaia

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About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身