コラム

”知る人ぞ知る”銘醸地ムーリスのワイン「シャトー・プジョー」 ~「ヴィンテージ2020 トレード・テイスティング」レポート②

ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー(Union des Grands Crus Bordeaux:UGCB)は2023年11月20日、「ヴィンテージ2020 トレード・テイスティング」を開催した。

当日は、東京都港区の八芳園を会場に、UGCBに加盟する85シャトーが集結。コロナ禍を経て、今年は4年ぶりに生産者も来日し、“当たり年“となった自慢のヴィンテージ2020をそれぞれ披露した。

今回は参加したシャトーの中から、ムーリス(ムーリス・アン・メドック)地区のシャトー・プジョー(Château Poujeax)を紹介する。

シャトー・プジョーとは

シャトー・プジョーは、フランス・ボルドー地方のメドック地区にある村名AOC(Appellation d’Origine Controlee、原産地管理呼称)の1つ、ムーリスに位置する。

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ムーリスには、メドック格付け(グラン・クリュ・クラッセ)のシャトーがないため、日本での知名度はそれほど高くはない。しかし、格付けに値するレベルの ”知る人ぞ知る”銘醸地として、ヨーロッパのワイン通に人気が高い。

この地で、19世紀からワインを生産しているシャトー・プジョー。2008年にサン・テミリオンのキュヴェリエ家が購入し、ポムロール地区を代表するワインの1つ「ル・パン」を手掛けたニコラ・ティエンポン氏や、人気醸造家のステファン・デュルノンクール氏を迎えてさらなる発展を遂げた。

シャトー・プジョーのおすすめワイン

トレード・テイスティングでは、来日したディレクターのクリストフ・ラベンヌ氏に話を伺った。

シャトー・プジョーのディレクター、クリストフ・ラベンヌ氏

――おすすめのワインを教えてください。

当社では、メインとなる「シャトー・プジョー」、セカンドラベルの「ラ・サル・ド・シャトー・プジョー」、そしてAOCオー・メドックのぶどうを使ったサードラベルの「オー・ド・プジョー」という3種類を生産しています。

おすすめはメインの「シャトー・プジョー」で、シャトーの顔となるワインです。味わいは、骨格がしっかりとしたフルボディのタイプ。カベルネ・ソーヴィニヨンが長い余韻を、メルローが繊細さや丸みを与えてくれています。毎年この2種類のぶどうの配合比率にこだわり、バランスの良い味になるように考えています。

――ヴィンテージ2020はどんな味わいでしょうか。

2020年は、ワインの出来が大変良い年でした。好みにもよりますが、若くフレッシュなワインが好きな人は、今すぐでもおいしく飲めます。10年以上の長期熟成のポテンシャルもあるため、枯れたようなニュアンスやボルドー特有の熟成した香りが好きな人は、寝かせてから楽しんでいただくことも可能です。

「シャトー・プジョー2020」
タイプ:赤・フルボディ
品種:カルベネ・ソーヴィニヨン54%、メルロー40%、プティ・ヴェルド6%
取り扱い先:Million Cellar

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About the author /  大江 有起
大江 有起

コピーライター、雑誌の編集者などを色々経てフリーライターに。文章を書くことと、赤玉スイートワインや貴腐ワインのような甘いワインが好きです。 ワインバザールさんにてワインに興味を持ち、一般社団法人日本ソムリエ協会ワイン検定シルバー取得しました