2023年09月

NORIAワイン、カリフォルニア州バークレーにアーバン・ワイナリーをオープン

Nakamura Cellarsは2023年8月24日、アメリカ・サンフランシスコの東に位置するバークレー市に今夏、テイスティングルームを備えたワイン醸造所(アーバン・ワイナリー)を開設したと発表した。

同社が製造するカリフォルニアワイン「NORIA」は、2010年にナパ・バレーにあるワイナリーの醸造施設を間借りし、近隣の農家からぶどうを仕入れて製造するカスタム・クラッシュ・ワインとしてスタート。その後、順調に生産量を増やし、借りている施設での生産量の限界に達したため、2年ほど前からアーバン・ワイナリー建設の準備を開始した。

バークレー市ギルマン地区にあった225㎡の倉庫を改装し、容量5tのステンレス発酵タンクを5つ、フレンチオーク樽を150樽ほど常備する。2024~2025年にかけて仕入れ農家の数を6つに、ワインの種類も6種類から10種類に増やし、最⼤で4000ケースのワインを⽣産していく予定だという。

「NORIA」は、ナパやソノマで長年ワインづくりに携わってきたNakamura Cellars代表でワインメーカーの中村倫久氏が厳選した、サンフランシスコ郊外の4つの農家から仕入れたぶどうを使用。現在、そのぶどうを使い、ピノ・ノワール3種類、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、スパークリングワインなど6種類のワインを製造している。和食に合うカリフォルニア・ワインとしても人気が高く、全日空(ANA)のファーストクラスやサンフランシスコ領事館で提供された実績を持つ。また、歌舞伎役者の故・中村勘三郎さんが愛飲していたワインとしても知られている。

ブランド名の「NORIA」は、スペイン語で「水車」を意味する。水車から連想される水、自然、日常生活のエネルギーのイメージを、ワインが持つ要素と重ねたものだ。ロゴデザインでは水車とその水しぶきを表現しており、ワインを介して素敵な人生のひとときを演出できたら、との願いを込めている。

今回のオープンに際し、中村氏は「⾃前のワイナリーのオープンは、NORIAにとって⼤きな節⽬。私たちのワインとワインづくりの哲学や思いをより多くの⼈に伝え、このワイナリーをサンフランシスコ・ベイエリアのワイン⽂化の中⼼地にしたい」とコメントしている。

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About the author /  tomo

量販店の販売員、製造メーカーの設計部を経て、フリーライターに転身。ゆっくりお酒を飲みながら愛猫と戯れる夜のひと時に幸せを感じている。