コラム

ボジョレー・ヌーボーまとめ ~ 2018年のおすすめ/出来映え、歴史、産地・ぶどう品種の特徴まで総ざらい

   

ついに2018年も解禁となったボジョレー・ヌーボー。2018年ヴィンテージの出来映え・評価はどうか、どんなボジョレー・ヌーボーが発売されているのか、おすすめの飲んでおくべき1本はどの銘柄か、そもそもボジョレー・ヌーボーが注目されるようになったのはなぜなのか――など、これまでワインバザールではさまざまな角度からボジョレー・ヌーボーについて取り上げてきた。

解禁日を迎えた本日、A to Zでボジョレー・ヌーボーのことが分かるように、これまでに掲載してきたボジョレー・ヌーボー関連の情報をまとめてみた。

2018年、入手しやすい主なボジョレー・ヌーボーは?

2018年もワイン関連の各社から、1000円以下のボジョレー・ヌーボー、有名ワイナリーのボジョレー・ヌーボー、赤にロゼ、古樹のみから採れたぶどうを使うもの、ノンフィルター(無ろ過)でぶどう本来の味わいをよりダイレクトに感じられるもの、ボトルデザインに凝ったもの、日本人が監修したものなど、さまざまなタイプのボジョレー・ヌーボーが発売されている。

そうしたボジョレー・ヌーボーの中から、ラブレ・ロワ、アルベール・ビショー、ジョルジュ・デュブッフなど、有名な生産者の手掛けたものを中心に、全国各地のスーパーや酒販店、コンビニエンスストアなどで手軽に手に入れることができるボジョレー・ヌーボー16本をピックアップしてみた。

この中から気になる1本に狙いをつけて購入してみても、複数本を買って飲み比べをしてみても楽しそうだ。

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現地・フランスの専門家はどう見た? 2018年、最高金賞・金賞に輝いたボジョレー・ヌーボーは

ボジョレー・ヌーボーの唯一の公式コンクールとして開催されている「トロフィー・リヨン・ボージョレ・ヌーボー」。2018年は現地時間の11月11日に最高金賞・金賞・銀賞に輝いたワインが発表された。

2018年はどのつくり手が最高金賞・金賞の栄誉を受けたのだろうか。日本でも手に入りやすそうな銘柄を中心に、トロフィー・リヨンで最高金賞・金賞を受賞したワインをいくつかピックアップしてみた。

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2018年のボジョレー・ヌーボーは「珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれる」!?

ボジョレワイン委員会は2018年のぶどうの出来映えについて分析したプレスリリースを公開した。

2018年のボジョレー地区は、天候に恵まれ、収穫に長い時間がかけられたことなどから、上質なワインをつくる条件に恵まれた年だったという。

また、近年では珍しく平均的な収穫量となった。上質なボジョレー・ヌーボーが生まれた2009年、2011年、2015年、2017年と同じ傾向が2018年にも見られるという。

ジョルジュ・デュブッフは「2018年のぶどうは非常に糖度の高いものが出来ました!」、アンリ・フェッシは「「2018年の収穫で美しいものになると確信しました」など、生産者からも満足する出来栄えだったことが報告されている。

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また、ボジョレー・ヌーボーの楽しみ方として、毎年つけられる“キャッチフレーズ”に注目する人もいる。今年のボジョレー・ヌーボーの出来映えはどのように表現されているのだろう。

ワインバザールでは、直近20年ほどのキャッチフレーズをまとめた記事も掲載している。気になる人は一読いただきたい。

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飲むだけじゃない。体験としてボジョレー・ヌーボーを楽しめるイベントもチェック

ボジョレー・ヌーボーの解禁日を楽しむパーティや、オペラとともにボジョレー・ヌーボーを楽しむイベント、2011年から2018年までのボジョレー地区でつくられたワインを飲み比べできるイベントなど、個性豊かなイベントが今年も各地で開かれている。

「とにかく盛り上がりたい!」という人も、「ボジョレー・ヌーボーをじっくりと楽しみたい」という人も、楽しめるイベントがきっと見つかるだろう。

ワインバザールではそんなボジョレー・ヌーボー関連のイベントの中から、首都圏で開かれているものを6件取り上げてみた。

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ボジョレー・ヌーボーの基礎知識。「11月第3木曜日解禁」はいつ決まった?

ボジョレー・ヌーボー(Beaujolais Nouveau)と名乗ることができるのは、フランスのブルゴーニュ地方の南部にあるボジョレー(Beaujolais)地区でつくられた赤かロゼの新酒(ヌーボー/Nouveau)だけだ。その年の8月下旬から9月ごろに収穫したぶどうが使用されており、その年のぶどうの出来を試してもらうのが目的で飲まれるようになった。

そしてボジョレー・ヌーボーが解禁される日は、毎年「11月第3木曜日」と定められているわけだが、なぜ「11月第3木曜日」に世界一斉解禁することになったのだろうか。

ボジョレー・ヌーボーの歴史を振り返り、その背景を知っておくことで、また一味、深くボジョレー・ヌーボーを楽しめるようになるかもしれない。

気になる方は、こちらの記事からボジョレー・ヌーボーの歴史をチェックしてみてほしい。

[関連記事]ボジョレー・ヌーボー、2017年の解禁日は11月16日! ~ 「11月第3木曜日解禁」はいつ決まった?

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ボジョレー地区の産地としての特徴、ヌーボーにも使われるガメイ種の特徴は?

ボジョレー地区でつくられるワインとしては何と言ってもボジョレー・ヌーボーが有名だが、通常の「ボジョレー・ヌーボー」だけではなく、ワンランク上の「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー」がある。

また、ボジョレーでは長期熟成に耐えられる「クリュ・デュ・ボジョレー」というワインもつくられている。

果たして、ボジョレー・ヌーボーはどのような産地でつくられているのだろうか。ワイン産地としてのボジョレー地区の気候や土壌、さらにはボジョレー地区で主に栽培されている「ガメイ」という比較的珍しいタイプのぶどう品種について、基本的な知識をおさらいしてみた。

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About the author /  鵜沢 シズカ
鵜沢 シズカ

J.S.A.ワインエキスパート。米フロリダ州で日本酒の販売に携わっている間に、浮気心で手を出したワインに魅了される。英語や販売・営業経験を活かしながら、ワインの魅力を伝えられたら幸せ