コラム

お手軽ワインからワインコンクール受賞のワインまで! 層の厚さが感じられたアルプスワイン【NAGANO WINE FES in 東京2019レポート】

東京で6回目の開催を迎えたNAGANO WINE FES in 東京。2019年は長野県内にあるワイナリーのうち、6割以上が参加。東京で長野ワインを味わえる貴重な機会となった。

今回は日本ワインコンクールやサクラアワードなどでの受賞実績が多く、コストパフォーマンスに優れたワインを生み出すアルプスワインを紹介したい。

お手軽ワインから高価格帯まで

年間約350万本相当*を製造しているアルプスのワインは、首都圏のスーパーでも手に入りやすいワインだ。そんなアルプスがNAGANO WINE FES in 東京2019に出品したのは、事業者向けと一般向けで合わせて6本だった。
* 720ml換算

【事業者向け】
・ミュゼ・ドゥ・ヴァン 善光寺竜眼2017
・ミュゼ・ドゥ・ヴァン 松本平ブラッククイーン 2016
・ミュゼ・ドゥ・ヴァン 塩尻メルロー2016

【一般向け】
・ミュゼ・ドゥ・ヴァン エトワール 塩尻ソーヴィニヨン・ブラン 2017
・ミュゼ・ドゥ・ヴァン ダイナスティ 塩尻メルロー&カベルネ 2015
・ミュゼ・ドゥ・ヴァン 塩尻メルロー リミテッド 2014

すでにファンを獲得し、事業者向けで一番人気だったのが「ミュゼ・ドゥ・ヴァン 松本平ブラッククイーン 2016」だ。

ミュゼ・ドゥ・ヴァン 松本平ブラッククイーン 2016は、第3回日本ワインMATSURI祭の人気投票において、赤ワイン部門で1位に輝いた。今回が初めて試飲となった筆者も、後日、地元のスーパーで売られているのを見て思わず数本購入したほどだ。

アルプスの営業部副部長、野坂浩資さんにこの商品の特徴を伺うと、下記のように答えてくれた。

信州松本平産ブラッククイーンをフレンチオーク樽にて熟成させました。濃紫色の深い色合い、凝縮された果実味、そして適度な渋みが特徴のバランスの良い赤ワインです。

おすすめのマリアージュ:ハンバーグ、鰻のかば焼き、すき焼きなど

また、スッキリとした飲み口で、ワイン愛好家から初心者まで楽しめる「ミュゼ・ドゥ・ヴァン 善光寺竜眼2017」についても、下記のように説明してくれた。

信州産善光寺竜眼を、低温でじっくり発酵させた後に、フレンチオーク樽にて熟成させました。爽やかな酸味とバランスの取れた香味が特徴の白ワインです。

おすすめのマリアージュ:手巻き寿司、季節の野菜天ぷら、鯛のカルパッチョなど

いずれも価格は1400円(税抜)と、手に取りやすいのも魅力だ。

また、一般の部では、2017年に日本ワインコンクールで銅賞を受賞した「塩尻メルロー&カベルネ2015」(3000円・税抜)と、2016年に同コンクールで銅賞を受賞した「塩尻メルロー リミテッド 2014」(5000円・税抜)が出品され、来場者を楽しませていた。

塩尻メルロー&カベルネはすでに売り切れており、新ヴィンテージの発売も未定だという。今回の試飲は貴重な機会となった。

お手軽ワインから中~高価格帯のワインまで、アルプスワインの層の厚さが感じられた。

2018年は新たな機器の導入や醸造技術によりバランスの取れたワインに

今後、NAGANO WINE FESや店頭で目に付くようになる2018年のヴィンテージには、次のような特徴があるそうだ。

2018年は春先の気温が高かったため、発芽・開花・満開とも例年より早まりました。ただし、9月に入ってからは、台風や秋雨前線の影響で雨天が続き、各品種の収穫が遅れる傾向となりました。

夜間の温度低下が例年よりではなく、酸不足などが懸念されたのですが、新たな醸造機器の導入や醸造技術が上手く融合して、バランスの取れたワインに。メルローに関しては、畑による差異が大きく、難しい年だったことは否定できません。しかし、樽熟成によって、期待以上のワインに変わりつつあります。

1927年に創業したというアルプスは、長い経験の中で培った技術に、最新設備を取り入れたワインづくりに取り組んでいるとのこと。2018年ヴィンテージは、そんなアルプスらしさが詰まったワインになりそうだ。

会場でも、「ワイナリーとして出展社の中で頭一つ抜けている」といった評価をしてくれる来場者が数名いたという。

野坂さんにワインバザール読者へのメッセージを伺うと、「ミュゼ・ドゥ・ヴァン」シリーズは限定品、常時販売品を含めて20種ほどのラインナップがありますが、どれを取っても一定以上の水準をクリアしていると自負しています。1000円台前半~7000円という商品まであり、いろいろとお試しいただきたいです」と、自社ブランドへの自信をのぞかせた。

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