2018年12月

深川ワイナリー東京と東京海洋大学がコラボ! 産学連携でワインの海中熟成を検証

深川ワイナリー東京と東京海洋大学がコラボレーションしたワインのクラウドファンディングが、2018年11月30日にスタートした。海中熟成のワインと地上熟成のワインとで、味わいに変化があるのかを分析するプロジェクトで、支援者には「地上&海中熟成ワイン飲み比べセット」が提供される。

海底でお酒を寝かせるとおいしくなる――。そうした発想でつくられているのが、“海底熟成”のお酒だ。科学的根拠ははっきりとしていないが、海に沈めることで微量な振動などがお酒に良い影響を及ぼしているとか、水温が安定しているため口当たりが良くなる、などの理由が考えられている。

現に、海中で寝かせたワインを飲み、味の変化を実感している人も多い。本当に味わいが変化するのか、その時の成分はどうなっているのか。それを調べるのが、深川ワイナリー東京と東京海洋大学の共同研究「江戸前ワイン! 海中熟成ワインの味わいの変化を検証プロジェクト」だ。

同プロジェクトでは、熟成に適した時期に数カ月間ワインを海に沈め、地上との熟成の違いを確認する。さらに、熟成中は水中の温度変化を計測し、引き上げた後にワインの成分を東京海洋大学が分析。科学的に何か変化が生まれるのかどうか、検証する。

深川ワイナリー東京では、クラウドファンディングサイト「Makuake」上で、プロジェクトの支援を募集している。支援者には、金額によってさまざまなリターンを設定。例えば8500円のコースでは、赤、白、赤スパークリングワインをそれぞれ2本セットにした「地上&海中熟成ワイン飲み比べセット」を、1万6500円のコースでは「飲み比べセット(赤スパークリングワイン)&ワインガーデン飲み比べパーティー参加券」を用意する。

支援の募集は2019年1月30日まで。集まった資金の一部は、成分分析や論文発表などの研究費に充てられる予定だ。

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。