コラム

採用実績30社超! 航空会社御用達ワインを手掛けるラブレ・ロワ【ボージョレのつくり手】

毎年11月の第3木曜日に解禁され、ワイン市場に華を添える、ボージョレ・ヌーボー。

今や、季節のイベントの1つとして日本でもすっかり定着しており、解禁日にはさまざまなボージョレ・ヌーボーが市場に出回る。今回は、そのつくり手の中から、ラブレ・ロワ(Labouré-Roi)を紹介する。

ブルゴーニュ屈指のネゴシアン

ラブレ・ロワは、フランス・ブルゴーニュ地方のニュイ・サン・ジョルジュに位置し、ブルゴーニュで屈指の規模を誇るネゴシアンだ。創立は1832年で、1972年に社長に就任したアルマン・コタン氏の下で急成長を遂げ、現在は生産量の約80%を30カ国以上に輸出するほどの国際的な企業となった。2014年末にボワセグループの傘下に入り、新体制の下で品質がさらに向上している。

ラブレ・ロワでは、契約栽培農家に技術指導をしてぶどうの質を保ち、自社の非常に高度な技術と設備でワインづくりを行っている。1300個以上の樽を収容できるワインセラーはワインづくりに理想的な環境が整っており、最適な条件でワインを熟成させることができる。

また、契約栽培者との協力体制とチームワークを大切にするラブレ・ロワのロゴには、カペー朝第6代のフランス王であるルイ7世のシンボル「百合の花の紋章」が使用されている。

航空会社の厳正な審査をパスした高品質なワイン

ラブレ・ロワの名を世界に広めた理由の1つとして、世界中のクルーズ船や、30社以上の航空会社の機内ワインに採用された業績が挙げられる。

航空会社のワインに採用されるには厳格な審査があり、品質の良さは必須条件だ。さらに、航空会社に提供するためには、高品質のものを安定して大量に納入する必要がある。

そこでラブレ・ロワは、100軒以上の契約栽培農家や醸造所に対して、ワイン醸造技術者のチームが技術指導や器材の援助をし、ぶどうの栽培からワインの醸造、瓶詰めまでを共に行うことにより、常に高品質のワインを量産できるようにした。

数々の賞を受賞

ラブレ・ロワの名を世界に広めたもう1つの理由は、そのワインが700以上の賞を受賞していることだ。

イギリスのワイン競技会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(International Wine Challenge:IWC)2009」では、白の「ラブレ・ロワ ムルソー・クロ・ド・ラ・バロンヌ 2007」が金賞を受賞、最高の白ワインとして評価を得た。

日本国内でも評価が高く、女性が審査員を務める「サクラアワード(“SAKURA” Japan Women’s Wine Awards)」では、2019年に「ラブレ・ロワ ジュヴレ・シャンベルタン 2017」がゴールド、2018年に「ラブレ・ロワ コトー・ブルギニヨン・ルージュ 2015」がシルバーを受賞し、2020年に「ラブレ・ロワ ムーラン・ナ・ヴァン 2015」がダブルゴールドに選出されている。

環境に配慮した取り組み

ラブレ・ロワでは、環境に配慮したワインづくりにも取り組んでいる。

その一環として、温室効果ガスの排出削減を目的に植樹を行う「10億本の木」プログラムに参加し、マリやインドネシアに植林するための資金を提供している。

また、ビオディナミやサステナブルなワインづくりにも力を入れており、2015年からビオ栽培のぶどうのみでつくる「ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボーBIO by ファビアン・ロマニー」を提供。2021年は、ヴィーガン対応かつHVE認証のボージョレ・ヌーボー3種をラインアップする。

ラブレ・ロワのおすすめワイン

ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー by ラブレ・ロワ&久野靖子 2021

ラブレ・ロワの醸造責任者であるブリジット・プッツ氏と、サッポロビールのワインブランド「グランポレール」の醸造に携わっている久野靖子氏、2人の女性ワインメーカーが協力してつくるヌーボー。コロナ禍にある2021年は、フランスから原酒を日本に輸入し、オンラインで香りや味のバランスなどについて意見を交わしながらブレンドするという、新しい試みでつくられた。

ラブレ・ロワ ムーラン・ナ・ヴァン

「第7回サクラアワード2020」でダブルゴールドを受賞した、飲みやすいライトボディの赤ワイン。「ムーラン・ナ・ヴァン」は、ブルゴーニュでは10地区しか認められていないクリュ・ボージョレの村の1つ。華やかなルビー色と、ベリー系の魅惑的なアロマが特徴。

ラブレ・ロワ シャブリ

IWC 2017で推奨賞に選ばれた白ワイン。緑がかった美しい黄金色と、シャルドネ種がもたらす香りが素晴らしい。独特のキレ味が心地良く、すっきりとした辛口でありながら優雅さも充分に楽しめる。

<【ボージョレのつくり手】シリーズ>
トロフィー・リヨンで大金賞を獲得した実力派、アルベール・ビショー
ブルゴーニュの至宝、ルロワ
テロワールを尊重したヌーボーを手掛ける、ルイ・ジャド
一流の食とワインを提供する、タイユヴァン
伝統を守りながら革新を続ける、ドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィス
クリュ・ド・ボージョレのスペシャリスト、アンリ・フェッシ

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About the author /  大江 有起
大江 有起

コピーライター、雑誌の編集者などを色々経てフリーライターに。文章を書くことと、赤玉スイートワインや貴腐ワインのような甘いワインが好きです。