コラム

「プロセッコ」「スプマンテ」「カヴァ」の違いはこれ!――覚えておきたいスパークリングワイン用語~イタリア・スペイン編~

クレマン、ペティヤン、ブリュット――これらは前回ご紹介したフランスのスパークリングワインの用語たちだ。

でも実際にワイン店で手に取るスパークリングワインに書かれている用語は、「アスティ」や「プロセッコ」、「カヴァ」のことも多いのではないだろうか?

そのバラエティの豊かさとコストパフォーマンスの良さにより、今や、日本のワイン市場になくてはならないのが、イタリアやスペインで生まれたスパークリングワインたち。今日は、こちらの種類をわかりやすくご紹介していこう。

Orphan

「カヴァ」の意味

スペインのカタルーニャ地方で生産されるスパークリングワイン。シャンパンと同じ瓶内二次発酵方式にて醸造され、きめ細かな泡立ちの辛口ワインが出来上がる。

その歴史はシャンパンと同じほどに長く、スペイン人の食卓を彩り続けてきた。主にマカベオ種が使用される。

ちなみにスペイン語でスパークリングワインのことは「エスプモーソ」と呼び、カタルーニャ産のものしかカヴァを名乗れない。

Cava

「スプマンテ」の意味

イタリア語で発泡ワイン全般を指す。フランス語の「ヴァン・ムスー」、スペイン語の「エスプモーソ」と一緒だ。

ちなみに微発泡のものは区別され、「フリッツァンテ」と呼ばれる。そのため商品名に「スプマンテ」と付くものは、シャンパン~クレマン程度のしっかりした泡立ちがあるものだと思って間違いない。

「フランチャコルタ」の意味

北イタリアのロンバルディア州でつくられる高級スプマンテの名称だ。シャンパンと同じ瓶内二次発酵でつくられ、主にシャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネーロという3種のぶどうを使用する。

なお、瓶を平衡に保ったまま18カ月以上の熟成期間が必要(カヴァは9カ月、シャンパンは15カ月以上)。しっかりとした味わいのワインが出来上がる。

フランチャコルタ・ロゼや、白ぶどうのみを使用したフランチャコルタ・サロンもある。

Ferghettina Franciacorta Brut 2008

「アスティ」の意味

北イタリアのピエモンテ州アスティの周辺でつくられるスパークリングワイン。モスカート・ビアンコ種を原料としたものが多く、微発泡のフリッツァンテのスタイルと、発泡度の高いアスティ・スプマンテがある。

ぶどうの性質上、品の良い甘口に仕上がっているものが多い。モスカート・ビアンコを使ったモスカート・ダスティ、バルベーラを使ったバルベーラ・ダスティ、ドルチェット種を使ったドルチェット・ダスティなどがあり、デザートワインとして広く楽しまれる。

Barbera d'Asti

「プロセッコ」の意味

イタリアのヴェネト州で生産されるプロセッコ種を使用した、スパークリングワインのこと。水の都・ヴェネチアの北部で生産されたプロセッコ種を用いて、やや苦みのあるドライなスプマンテ、またフリッツァンテに仕上げる。

甘口な発泡ワインと違い、海鮮をはじめとした多彩な料理に合わせられる万能選手だ。

「ランブルスコ」の意味

イタリアのエミリア=ロマーニャ州でつくられるランブルスコ種を使った発泡ワインのこと。赤・白・ロゼが存在するが、赤のスパークリングワインが特に有名だ。

この赤のランブルスコ、白の辛口ともロゼとも違って、実は何とも使える1本だ。生ハムやソーセージはもちろん、ピザやステーキ、ミートソースのパスタなんかに迷いなく合わせられる。

ワイン好きな友人や同僚に、ぜひ教えてあげてほしい。

Reggiano Lambrusco

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About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身