青春出版社は2023年4月4日、内藤博文著『世界史を動かしたワイン』を発売した。定価は1100円(税込)。現在でも入手できる、歴史を動かした名ワインも写真付きで紹介している。
西洋の歴史は、ワインとともに発展してきたと言っても過言ではない。古代ギリシャの民主政治と哲学を育んだのはワインであり、ローマ帝国の版図拡大にもワインは欠かせないものだった。さらには、フランス革命の直接の起因は、ワインへの高い税金に対する恨みだったとも言われている。同書は、歴史を大きく動かした出来事の背景にある、ワインとの深い関係を明らかにする1冊だ。
第1章の「古代ギリシャの民主政治とキリスト教を育てたワイン」に始まり、英仏百年戦争やフランス革命、ナポレオンによるワインの黄金時代、アメリカによるワイン支配などを取り上げ、西洋の歴史がなぜワインと切っても切り離せない関係にあったのかについて解説する。
著者の内藤氏は、歴史ライターとして、西洋史から東アジア史、芸術、宗教まで幅広い分野で執筆活動に取り組んでいる。主な著書に、『「ヨーロッパ王室」から見た世界史』『世界史で深まるクラシックの名曲』『世界史で読み解く名画の秘密』(いずれも青春新書インテリジェンス)、『「半島」の地政学』(河出書房新社)などがある。
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