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レストランでワインリストを開いてそのお値段に驚愕し、かといって一番安いワインを頼むのも気が引けて――という経験をしたことがある人なら、きっとジェイ・レイナー氏(50)の発言に勇気づけられることだろう。
レイナー氏はイギリスのフードジャーナリスト。クオリティの低いハンバーガーを食べて「牛の冥福を祈る」とコメントするなど、ユーモアあふれる辛口批評が人気だ。
そんなレイナー氏がワインに関して話したことが、英Telegraph紙に取り上げられ、注目を集めている。
「レストランでは安いワインを」
レイナー氏はあるイベントで、「ワインリストを見て圧倒されたのなら、安いワインを頼め」「レストランでは安いワインを頼んで、高いワインはお店で安く買って家で楽しめばいい」と発言するとともに、こんな体験を語った。
ロンドンの高級レストランでワインリストを開いたところ、レイナー氏曰く「成層圏レベル(の高い値段)だった」そうだ。一番安いワインボトルでも49ポンド(約6200円)のピノ・ノワールだったという。
高いワインを頼むと、食事の値段は3000ポンド(約38万円)になってしまうことに気づいたレイナー氏は、ソムリエに「50ポンド以下のピノ・ノワールを」と注文したそうだ。
するとソムリエはレイナー氏を「まるで靴底のごみのように見た」という。そして「その価格では用意していません」と答えたそうだ。すかさずレイナー氏は、メニューに49ポンドのボトルが記載されていることを指摘した。
安い価格のワインは案内し慣れていないのか、ソムリエはワインリストを把握していなかった。レイナー氏は相当あきれたようだ。イベントで話したときには、レストランの名前を出して話している。
「いつも安いワインを頼めって意味じゃない」
この発言をTelegraphは「レストランでは“常に”安いワインを頼め」という見出しで紹介した。
しかし実際は、もし予想を超えるような価格のレストランだったら、ワインリストやソムリエに圧倒されることなく、安いワインを選べばいいという意味だったようだ。
レイナー氏はその後、自身のツイッターで「Telegraphを読んだ人へ。常に安いワインを頼むべきじゃないよ」とコメントしている。どうやら質疑応答の一部だけを切り出して、記事にされてしまったそうだ。
For anyone who's read telegraph piece I don't think you should always buy cheapest wine on a list. Was a knockabout answer to a specific Q
— Jay Rayner (@jayrayner1) 2016年10月13日
確かにお会計のことを気にしながらの食事はおいしくないだろう。それだけのレストランであれば、一番安いワインでもいいものを用意しているはずだ。
レイナー氏の発言で、「ワインリストの一番安いワインを頼む」ということへの心理的ハードルが下げられたのは事実だろう。彼の発言が日本でも広まるようにと思っている人は多いのではないだろうか。
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編集情報
この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。
著者 /
鵜沢 シズカJ.S.A.ワインエキスパート。米フロリダ州で日本酒の販売に携わっている間に、浮気心で手を出したワインに魅了される。英語や販売・営業経験を活かしながら、ワインの魅力を伝えられたら幸せ
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