コラム

2019年のボジョレー・ヌーボーが分かる! おすすめ銘柄、出来映え&キャッチコピー、基礎知識をチェック

今年もボジョレー・ヌーボーの解禁日がやってきた。日本では毎年恒例のワインイベントであり、秋の風物詩として盛り上がりを見せている。

そんなボジョレー・ヌーボーの解禁を待ちわびていた人も少なくないはず。「今年の出来栄えは?」「おすすめのワインはあるの?」「どんなイベントが開催されている?」など、気になっている方も多いだろう。

また、「解禁日ってどうやって決まるの?」「どんな産地でつくられ、どんな種類があるの?」など、ボジョレー・ヌーボーに関する知識を得たいと思っている方もいるはずだ。

そこで本記事では、2019年のボジョレー・ヌーボーに関する情報を、1から10まで分かるようにまとめてみた。

2019年、日本で手に入りやすいボジョレー・ヌーボーは?

ボジョレー・ヌーボーとは、フランスにあるブルゴーニュ地方南部のボジョレー地区でつくられた赤かロゼの新酒のことだ。

ラブレ・ロワやアルベール・ビショーなど、ボジョレー地区には数多くのワイナリーがある。つくられるワインも、5000円を超える高級なものから、1000円を下回る廉価なものまでさまざまだ。一口にボジョレー・ヌーボーと言っても、いろいろあるわけだ。



そうしたボジョレー・ヌーボーの中から、全国各地のスーパーや酒販店、コンビニエンスストアなどで手軽に手に入れることができるボジョレー・ヌーボー18本を選んでみた。

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2019年、唯一の公式コンクールで最高金賞・金賞に輝いたのは?

ボジョレー・ヌーボー、唯一の公式コンクールとして開催されている「トロフィー・リヨン・ボージョレ・ヌーボー」。2019年は現地時間の11月17日に開催され、最高金賞・金賞・銀賞に輝いたワインが発表された。



2019年はどのワインが最高金賞・金賞の栄誉を受けたのだろうか。日本でも入手しやすそうな銘柄を中心に、いくつかピックアップしてみた。

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2019年のボジョレー・ヌーボー、その出来栄えとキャッチコピーはいかに

ボジョレー地区の生産者連合であるインターボジョレーによると、2019年のボジョレーでの収穫量は前年の収穫量よりも落ちたが、品質には問題ないとのことだ。

2019年のボジョレー地区では、4月は霜による被害があった。夏は熱波と大きな雹(ひょう)による悪影響を受けた。

そのため、2019年の収穫量は例年よりも25%以上も少なくなっている。特に大きな被害を受けた地域では、例年の30%ほどの収穫しか望めない畑もあるという。

昨年の2018年は豊作だったが、2019年の収穫量はそれを下回ることは間違いない。



一方で不幸中の幸いと言うべきか、ぶどうの成熟については文句のつけようがないとのこと。質の高さについては、例年通りのものができているようだ。

[関連記事]2019年自然災害に苦しんだボジョレー地区、ヌーボーに使うぶどうの出来映えは!?

また、ボジョレー・ヌーボーの出来映えについては、毎年つけられるキャッチコピーが一部ファンの間で話題になっている。2019年のキャッチコピーだが、解禁日の21日に配信されたボジョレーワイン委員会のプレスリリースでは2019年ヴィンテージについて「”量”は並、”質”は大いに望みが持てる」と記載されている。過去のキャッチコピーについては、下記の関連記事をチェックいただきたい。

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今年もボジョレー・ヌーボー関連のイベントが満載〜おすすめは?

ボジョレー・ヌーボーの解禁日を迎えるのは、日付変更のタイミングが理由で先進国の中で日本が一番早い。本国フランスよりも先だ。そのためだろうか、ボジョレー・ヌーボーの半分以上が日本に輸出されている。

そんなボジョレー・ヌーボーの解禁日は、日本ではまさに年に1度のお祭りだ。それはさながら、クリスマスやハロウィーンのよう。解禁日を境にして、毎年全国で数多くのイベントが催され、各地で賑わいをみせている。

ワインバザールでは、今年開かれる数あるボジョレー・ヌーボー関連のイベントの中から、首都圏で開催されるものを5件取り上げてみた。



ビアガーデンならぬ”ワインガーデン”に、ワイン仲間ができる交流イベント、ベテランソムリエのワイン講義付きのテイスティング会など、今年も興味深いイベントが目白押しだ。

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ボジョレー・ヌーボーが11月の第3木曜日解禁に決まった理由とは?

日本で人気を誇るボジョレー・ヌーボーは、例年、全国のワインファンから解禁が待ちわびられている。

そんなボジョレー・ヌーボーだが、その年の11月の第3木曜日に解禁されることになっている。そのため、2019年は11月21日が解禁日に当たる。

一体なぜ、どんな経緯があって、毎年11月の第3木曜日にのみ解禁され、お祝いされるような特別なワインに、ボジョレー・ヌーボーはなったのだろうか。

ボジョレー・ヌーボーはもともと、ボジョレー地区でその年につくられたぶどうの品定めをするための試飲用ワインに過ぎなかったという。

それが特別なワインとして、私たちが知るようなボジョレー・ヌーボーとして扱われるようになったのはいつなのだろうか。実は、そのきっかけは1951年の出来事だった――。

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ボジョレーの基礎知識〜種類や産地、ぶどう品種

実は、ボジョレー地区ではさまざまな種類のワインがつくられていることをご存知だろうか。

ヌーボーだけでも、いわゆる普通の「ボジョレー・ヌーボー」だけでなく、そのワンランク上質のワインとして「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー」というものがある。

また、ボジョレー・ヌーボーは最短で数カ月、最長で2年以内の若飲みが原則。同じボジョレー地区でつくられるワインには、若飲みタイプのヌーボー以外にも、4~5年の長期熟成を経て味わい深くなる「クリュ・デュ・ボジョレー」というタイプもある。

それらの多様なワインがつくられる産地、ボジョレー地区は一体どんなところなのだろう。また、どんなぶどうが使われているのだろうか。

そのようなボジョレーについての基礎知識をまとめてみた。

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