アンダーソン・バレーの気候・風土
アンダーソン・バレーは、アメリカ西海岸・カリフォルニア州メンドシーノ郡にあるAVAだ。クリスタル湖の西側、内陸部にある。中心都市は128号線沿いにあるブーンビル。
気候は年中通して冷涼で、夏季の最高気温が25度を下回ることもある。
栽培されるぶどうは、ピノ・ノワール、シャルドネ、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、リースリング、ピノ・グリなど。
シャルドネやゲヴュルツトラミネールは、その優れた品質から、アルザスの国際品種評議会に出荷されている。
アンダーソン・バレーのワインの特徴
なかでも、ゴールデンアイのピノ・ノワールによる赤ワインが高評価。冷涼な気候により、甘さを備えた独特な味わいのものとなる。
なおゴールデンアイは、ナパバレーで著名なワイナリー、ダックホーンの別ブランドだ。アンダーソン・バレーでつくられるピノ・ノワール原料のワインが該当し、一部のワインはダックホーンの名で製造・販売される。
また、発泡ワインで有名なワイナリーとして、ロデレールが挙げられる。
「クリスタル」など、フランス本土の高級シャンパンで有名なワイナリー。彼らはフランスで培った技術をもとに、カリフォルニアでの発泡ワインづくりに着手した。
グレープフルーツのような果実味のストレートな味わい、シャープな酸味、ビターチョコを思わせるしっかりとした余韻を持つ。
フランスのシャンパンと比べると酸味や味わい、余韻がはっきりしているのが特徴。価格はフランス産のシャンパンに比べリーズナブル。
エピソード
ゴールデンアイの愛飲家としては、バラク・オバマ米大統領がよく知られている。
大統領就任の際、昼食会においてゴールデンアイのピノ・ノワール2005が選ばれたことで話題になった。また、2008年に再選を果たした後の昼食会では、ゴールデンアイの白ワイン、ソーヴィニヨン・ブラン2007が用いられた。
アンダーソン・バレーの代表的なワイン
エステート・カルテット・ブリュット / ロデレール
ダックホーン・ゴールデンアイ・ピノ・ノワール / ゴールデンアイ
マイグレーション / ゴールデンアイ
コパン・ワイン / ウェンツェル・ヴィンヤード