シュロス・ノイエンブルクワインの特徴とは
シュロス・ノイエンブルクの気候・風土 シュロス・ノイエンブルク地区は旧東ドイツのザーレ・ウンストルート(ザーレ・ウンシュトルート)北部、ザーレ川の西部に広がるベライヒ(ワイン生産地区)だ。 ヨーロッパのワイン産地の中でも…
ザーレ・ウンストルートは、ドイツ北東部のぶどう栽培地。さらに東にあるザクセンと並び、旧東ドイツに属していた地域だ。
北緯51度に位置し、大陸性気候に分類される。年間平均気温は10度弱で冬季は冷涼だが、日照時間は豊富で年間1600時間にも及ぶ。また、年間降雨量は500mm程度と少ない。
シュペートレーゼやアウスレーゼなど、熟成ぶどうによるワイン作りは暑い年にしか行われない。
ザーレ・ウンストルート地域のワイン街道が有名。その一部は、ドイツを代表する観光街道(ロマンチック街道)へと続く。
主なベライヒ(生産地区分)は3つ。マンスフェルター・ゼーエン地区、シュロス・ノイエンブルク地区、テューリンゲン地区からなる。エルベ川の支流、ザーレ川やウンストルート川流域に展開する。
主な醸造所としては、マンスフェルター・ゼーエンのパヴィス醸造所、フライブルク・ウンストルート醸造組合などがある。
ワイン作りの歴史は古く、1000年以上にも及ぶ。シトー派修道士によって開拓された畑(プフォルテンザー・ケッペルベルク)は現在も存在する。
彼らによって1100年ごろに建設されたプフォルタ学院は、かつてニーチェが学んだことで知られる。
東西ドイツ統一以降、ワイン作りは質・量ともに上昇傾向にある。
つくられるワインとしては、ミュラー・トゥルガウ種、ヴァイスブルグンダー種、シルヴァーナー種などによる辛口の白ワインがメイン。ポルトギーザー種、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)種による赤ワインもつくられる。
【ザーレ・ウンストルート地区の生産地区分】
<マンスフェルター・ゼーエン>
エルベ川支流、ザーレ川とウンストルート川流域。スパークリングワイン「ロートケップヒェン」は旧東ドイツ時代からつくられており、現在も人気。
ミュラー・トゥルガウ種を主とした、辛口の白がメイン。赤ワインは、ポルトギーザー種、ブラウアー・ツヴァイゲルト種、シュペートブルグンダー種といった品種からつくられ、フルーティで力強い味わいとなる。
<シュロス・ノイエンブルク>
ザーレ川東岸地域、および一部の内陸部を含む。ノイエンブルク宮殿やウンストルート渓谷など、観光地としても有名な地域。
日照時間を確保するため、ぶどう畑は峡谷の斜面に広がる。貝殻石灰岩の土壌が、ワインにミネラルを与える。
ミュラー・トゥルガウ種の栽培量が最も多く、ヴァイスブルグンダー種、リースリング種、シルヴァーナー種なども栽培される。白ワインはフルーティーで、ソフトな口当たりの辛口。香り高くコクを感じるものもある。
<テューリンゲン>
ワイマールの東、ザール川沿いに点在する。ザーレ・ウンストルート街道の終点となる。栽培面積は54haほどと、3つあるベライヒの中では生産量は最も少ない。
ミュラー・トゥルガウ種、ヴァイスブルグンダー種、シルヴァーナー種などによる辛口の白ワインがメイン。
シュロス・ノイエンブルクの気候・風土 シュロス・ノイエンブルク地区は旧東ドイツのザーレ・ウンストルート(ザーレ・ウンシュトルート)北部、ザーレ川の西部に広がるベライヒ(ワイン生産地区)だ。 ヨーロッパのワイン産地の中でも…
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