フィドル・タウン

フィドル・タウンワインの特徴とは

   

フィドル・タウンの気候・風土

アメリカ・カリフォルニア州のアマドール郡にあるフィドル・タウンは、規模が比較的小さなAVA。エリアの周囲を取り囲むようにジンファンデルの木が取り囲んでいる。

フィドル・タウンは暑くて乾燥した土地で、標高は457~762mと高い。しかし、夕方以降になると、エリアの東側に位置するシェラ・ネバダ山脈から吹き降ろす風の影響でぐっと冷え込む。こういった冷たい風を避けるために、ぶどう畑は南または西向きの丘につくられている。

土壌は腐食した花こう岩や火山質で、痩せた土地。そのためブドウの収穫量は少ないが、より凝縮した味わいのワインができる。

フィドル・タウンのワインの特徴

フィドル・タウンの象徴にもなっているのが、ぶどうのジンファンデル種。この地のジンファンデルには、100年以上もの歴史がある古木もある。

こういった古木から収穫されたぶどうでつくられた赤ワインは、複雑で濃厚な味わい。しっかりとした酸があるが、シェラ・フットヒルズの他のエリアにはないほどフルーティな味わいが前面に出ている。

またフィドル・タウンでは、シラー種やグルナッシュ種を使用したワインもつくられている。

エピソード

1850年代のゴールドラッシュ時代に、ヨーロッパ系を中心に多くの人々が押し寄せたエリア。金が採掘できなくなると、人々はこの地でワインづくりを始めたという。

1900年代にはいるころには、100近くのワイナリーがアマドール郡にあったが、禁酒法時代に廃れ、1960年代にこの地が再評価されるまで忘れられていた。現在でもワイナリーの数は数えるほどしかない。

ただ、シェラ・フットヒルズの他のエリアでは1970年代からブドウづくりが再び盛んになったのに対して、この地では1960年代と少し早い時期からブドウづくりが再開された。

フィドル・タウンの代表的なワイン

ドメーヌ ド ラ テール ルージュ イーストン オールド ヴァイン ジンファンデル リナルディ ヴィンヤード

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