春のブドウ畑の向こうに見えるシャトー・フィジャックの館と施設
ワイナリー

シャトー・フィジャック

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シャトー・フィジャック(Château Figeac)は、フランス・ボルドー地方サン・テミリオンを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、シャトー・フィジャックの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

春のブドウ畑の向こうに見えるシャトー・フィジャックの館と施設
2021年の館と醸造施設の外観。春のブドウ畑を前景にした資料写真です(画像: Frenchlovers / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

シャトー・フィジャックとは

産地とスタイル

シャトー・フィジャックは、フランス・ボルドー地方サン・テミリオンの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

フィジャックの古い幹に実るメルロの黒い房
2021年9月に撮影されたフィジャックのメルロの樹。房の姿と古い幹を伝える資料写真です(画像: Humaines / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

評価される理由

メルロがよく知られるサン・テミリオンで、フィジャックはカベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンの存在感が大きい造り手です。三つの砂利の丘と、その下にある青い粘土、区画ごとの微気候が、この品種構成を支えています。敷地は54ヘクタール。公式の土地紹介ではブドウ畑は約41ヘクタールで、草地や池、林などの自然環境も残しています。敷地全体とブドウ畑の面積は区別して読んでください。カベルネ二品種とメルロを組み合わせる考え方はティエリー・マノンクールが築きました。年ごとのブレンドは一定ではなく、今回紹介する2021年産ではカベルネ・ソーヴィニヨン40%、カベルネ・フラン31%、メルロ29%です。

ワインづくりのこだわり

2021年産は、新しい醸造施設で仕込んだ最初のヴィンテージです。約5,000平方メートルの施設は一部を地下に置き、収穫したブドウを地上階で受け入れ、ワインを地下の樽熟成へと運ぶ重力を使った工程を採用しています。公式の設備紹介には区画ごとの醸造に使う円錐台形のステンレス槽40基と、特注のフレンチオーク槽8基が記載されています。ワインの状態を確かめながら区画ごとの特徴を残し、最後のブレンドを決めます。2021年の収穫はメルロが9月21日〜10月1日、カベルネ二品種が10月4〜19日。熟す時期の違いに合わせて収穫期間も分かれています。2023年の木製槽と樽の写真は新しい施設の資料で、2006年の熟成庫写真とは時期が異なります。

シャトー・フィジャックの名前が記された木製発酵槽
2023年に撮影されたフィジャックの木製発酵槽。金属のたがと点検用の窓が見えます(画像: Elbasuch 75 / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

代表的なワイン

シャトー・フィジャック2021

今回のAmazon購入候補は2021年産の赤ワイン750mlです。公式の同年資料ではカベルネ・ソーヴィニヨン40%、カベルネ・フラン31%、メルロ29%。生産者はラズベリーやイチゴ、カシスの香りに花やメントールの要素が重なるものとして紹介しています。これは生産者の説明で、編集部の試飲記録ではありません。記事のボトル写真は2004年産なので、購入する際は商品ページの2021という年号と銘柄名を確認してください。ラ・トゥール・フィジャックなど、名前にフィジャックを含む別銘柄との取り違えにも注意して選びたい1本です。

プティ・フィジャック

フィジャックのセカンドワインです。生産者は1945年産からセカンドワインを造り、2012年産からプティ・フィジャックの名を使っています。ブドウはすべてフィジャックの敷地内で収穫し、ブレンドを決める際の選別で構成します。生産者は主銘柄より軽やかで、早い段階から楽しみやすいワインとして紹介しています。今回の購入リンクはプティではなく、主銘柄シャトー・フィジャック2021の商品ページです。

赤い手書き風の銘柄名と2004の年号があるシャトー・フィジャックのボトル
2004年産のボトルを写した資料写真。今回の購入候補は2021年産で、写真とは年号が異なります(画像: Geographer / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

ワイナリーの歴史

1892年から同じ家族がフィジャックを受け継いできました。農業技師のティエリー・マノンクールは1947年に経営へ入り、2010年まで60回を超える収穫期を通じて畑と醸造を整えます。妻マリー・フランスも1956年から再整備と経営に関わりました。赤く縁取った手書き風の銘柄名は、叔父ロベール・ヴィルピグが1906年産のために考えたラベルに由来します。そこにマノンクール家の紋章とティエリーの署名が加わりました。1908年の館の図版、2004年産のボトルとコルクを並べると、建物と銘柄の表記をたどれます。2022年のサン・テミリオン格付けではプルミエ・グラン・クリュ・クラッセAに昇格。訪問やボトルに関する相談は公式の問い合わせ窓口で確認できます。

シャトー・フィジャックを写真で見る

明るい蔵に列を作って並ぶフィジャックのオーク樽
2023年に撮影された樽熟成の蔵。2021年に新設された醸造施設を知るための資料写真です(画像: Elbasuch 75 / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0
1908年の資料に描かれたシャトー・フィジャックの館と庭
エドゥアール・フェレの1908年刊行資料に掲載された館の図版。現在の建物や設備を撮影した写真ではありません(画像: Edouard Ferret / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain
支柱と枝を誘引したフィジャックの春の畑
2006年4月に撮影されたフィジャックのブドウ畑。現在の区画配置を記録したものではありません(画像: Berndt Fernow / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain
木の梁の下にオーク樽が並ぶ2006年当時のフィジャックの蔵
2006年4月撮影の熟成庫。2021年新設の醸造施設とは異なる時期の設備を伝える資料です(画像: Berndt Fernow / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain
シャトー・フィジャックの銘柄名と2004の年号があるコルク
2004年産のコルクを写した資料写真。ボトルと合わせて銘柄名の表記を確認できます。購入候補の2021年産とは異なります(画像: Geographer / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

シャトー・フィジャックのおすすめワイン

この記事にはAmazonアソシエイトリンクが含まれます。

シャトー・フィジャックの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

シャトー・フィジャック2021 赤ワイン750ml

シャトー・フィジャックらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

シャトー・フィジャック2021 赤ワイン750mlをAmazonで見る

まとめ

シャトー・フィジャックは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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編集情報

この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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WINE BAZAAR編集部

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