G.H. Mummの文字があるランスの館
ワイナリー

G.H.マム

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G.H.マム(G.H. Mumm)は、フランス・シャンパーニュ地方ランスを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、G.H.マムの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

G.H. Mummの文字があるランスの館
2013年9月に撮影された、ランスのシャン・ド・マルス通りにあるマムの館(画像: Fab5669 / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

G.H.マムとは

産地とスタイル

G.H.マムは、フランス・シャンパーニュ地方ランスの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

ヴェルズネイの斜面に広がる畑と丘の風車
2017年8月のヴェルズネイの畑と風車。地域の風景を伝える写真で、写っている畑すべてをマムの所有区画として示すものではありません(画像: Dguendel / CC BY 4.0) Wikimedia Commons / CC BY 4.0

評価される理由

マムを知るときは、ピノ・ノワールの使い方に注目すると銘柄の違いがつかみやすくなります。1840年にヴェルズネイでこの品種の区画を取得して以来、メゾンはピノ・ノワールを中心にワインを組み立ててきました。公式の畑紹介では、所有する約218ヘクタールのうち78%をこの品種が占めます。これは畑の栽培面積の割合で、ボトルのブレンド比率ではありません。畑はヴェルズネイ、ヴェルジー、マイィ、アイ、ブジー、アンボネイ、クラマン、アヴィーズなどに分かれています。村ごとに育ったワインを合わせ、年による違いを整えるのがマムの仕事です。シャルドネとムニエも使い、ピノ・ノワールの骨格に軽やかさや丸みを重ねます。

ワインづくりのこだわり

収穫した房は手摘みで集め、傷みを抑えるため畑に近い圧搾所で果汁を搾ります。黒い果皮の色を過度に移さないように搾った果汁を澄ませ、ランスで村や品種を分けて発酵。その後、複数のワインとリザーヴワインをブレンドしてメゾンの味を整えます。マムはマロラクティック発酵も行い、酸の印象を穏やかにしています。瓶詰め時に酵母と糖を加えると、瓶の中で二次発酵が始まり、泡が生まれます。瓶を横に寝かせて熟成した後は、ルミュアージュで澱を瓶口へ集め、凍らせて取り除くデゴルジュマンへ。最後にドザージュを行い、出荷前にも休ませます。工程の名前だけを見るより、地下セラーの瓶の向きと結びつけると、泡のワインができる道筋をたどりやすくなります。

マムの地下セラーに置かれた木製のルミュアージュ台
2017年6月に撮影されたマムの地下セラーの展示。瓶口を下げて澱を集めるルミュアージュの台が見えます(画像: Nan Palmero from San Antonio, TX, USA / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0

代表的なワイン

マム コルドン・ルージュ

赤い帯が目印の、マムの代表的なブリュットです。ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエを合わせ、生産者は白や黄色の果実、ライチやパイナップル、ブリオッシュなどの香りを紹介しています。ここに挙げた味わいは生産者の説明で、編集部の試飲記録ではありません。今回の購入候補はAmazonの750ml・ボックス入り商品。瓶サイズ展示の写真は商品包装を示していないため、ラベルや箱の仕様は購入ページで確認してください。コルドン・ルージュを選ぶと、ピノ・ノワールを軸にしたマムのスタイルに触れられます。

マムの地下展示で容量順に並ぶ緑色の瓶
2017年6月のマムの瓶サイズ展示。銘柄のラベルや今回の購入候補の750mlボトルを写した商品写真ではありません(画像: Nan Palmero from San Antonio, TX, USA / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0

ワイナリーの歴史

マム家はもともとドイツでワインの生産と販売に関わり、1827年にランスでシャンパーニュのメゾンを創業しました。1852年に経営を引き継いだジョルジュ・エルマン・マムが、畑の取得と海外販売を進めます。銘柄を見分ける赤いリボンは、1876年にブリュットの瓶を赤い絹の帯で飾ったことに由来します。レジオン・ドヌールなどフランスの栄誉の帯から着想を得た装飾で、やがてラベルの斜めの赤帯として知られるようになりました。1879年刊行の書籍に描かれた圧搾所と瓶詰めの図版を見ると、そのころから畑とランスの醸造を結ぶ仕事があったことが分かります。現在のランスの地下セラーは約25キロの通路があり、公式サイトからガイド付き見学を予約できます。訪問する際は、その日の空き枠と見学条件を公式ページで確認してください。

G.H.マムを写真で見る

白亜の壁とアーチが続くマムの地下セラー
2012年7月に撮影されたマムの地下セラー。ランスの白亜質の地層を掘った通路の様子を伝えます(画像: Michal Osmenda from Brussels, Belgium / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0
赤い階段と白い手すりがあるマムの見学施設
2012年7月撮影のマムの見学施設内。赤い階段が迎える当時の入口風景です(画像: Michal Osmenda from Brussels, Belgium / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0
1879年の資料に描かれたG.H.マムの瓶詰め作業
ヘンリー・ヴィゼテリーの1879年刊行書籍に掲載されたG.H.マムの瓶詰め作業の図版。現在の設備を撮影した写真ではありません(画像: Henry Vizetelly (1879) / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain
1879年の書籍に描かれたヴェルズネイのマムの圧搾所
同じ1879年刊行書籍の図版に描かれた、ヴェルズネイのマムの圧搾所。現在の設備や作業を記録したものではありません(画像: Henry Vizetelly (1879) / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain
赤い縁取りの大きな樽が並ぶマムの展示
2012年7月に撮影されたマムの見学施設の樽展示。現在の全銘柄の発酵容器を示す写真ではありません(画像: Michal Osmenda from Brussels, Belgium / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0

G.H.マムのおすすめワイン

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G.H.マムの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

マム コルドン・ルージュ750ml ボックス入り

G.H.マムらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

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まとめ

G.H.マムは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

参考情報








編集情報

この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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