メンドシーノ・リッジ

メンドシーノ・リッジワインの特徴とは

   

メンドシーノ・リッジの気候・風土

メンドシーノ・リッジAVAは、アメリカ西海岸・カリフォルニア北部にあるAVA。太平洋岸に展開する山岳地域となる。北東にはアンダーソン・ヴァレーがある。

北はナヴァロ川、南はグアララの町近辺までの地域が該当する。該当面積自体は広いが、その中でぶどう畑として用いられるのは94haで、面積としてはかなり狭い。

畑の標高は、海抜365m以上と定められている。こうした規則は、この地の冷涼な気候に対応するためだ。
この地域は海からの冷風を受け、霧が立ち込める。しかし、ぶどう畑のある地域は標高が高いため、霧に遮られることなく豊富な日光に恵まれる。霧の立ち込める日には、まるで雲海に浮かぶように見えるため「アイランド・イン・ザ・スカイ(天空の島)」とも呼ばれる。

土壌は水はけのよい砂質ローム層。栽培されるぶどうは、黒ぶどうのジンファンデル種、ピノ・ノワール種、シラー種、白ぶどうではシャルドネ種が主となる。冷涼な気候と強風、豊富な日光の影響を受け、ぶどうは小さな実をつけた逞しいものとなる。

メンドシーノ・リッジのワインの特徴

主にシラー種、ジンファンデル種、ピノ・ノワール種による赤ワインがつくられる。
ピノ・ノワール種とシャルドネ種の評価が高い地域とされているが、実際にはジンファンデル種によるワインの製造量もかなり多い。これらは19世紀後半に植樹された古木となる。

さらに、ナパやソノマに輸入されるぶどうも多い。ネームバリューを当て込んだもので、メンドシーノ・リッジAVAとしてではなく、有名AVAのラベルで販売するためだ。

エピソード

フランスイタリアなどと異なり、カリフォルニアでは、ぶどう栽培者とワイナリーが別であることが多い。
割合としては、栽培者のほうが圧倒的に多い。メンドシーノ・リッジの場合、栽培者が16に対し、ワイナリーは4社となる。ナパやソノマなどの有力なワイナリーは、他地域から輸入したぶどうを用いることも珍しくない。

メンドシーノ・リッジの代表的なワイン

コパン・ベーカー / ランチ・シラー 2007
コパン・ベーカー / トゥス・アンサンブル・シラー 2012

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