ダンディー・ヒル

ダンディー・ヒルワインの特徴とは

   

ダンディー・ヒルの気候・風土

ダンディー・ヒルはアメリカのオレゴン州にあり、ウィラメットヴァレーAVAに属している。

起伏に富んだ地形で、標高は60~325mと差が大きい。面積は28.1km2、ぶどう畑は530haとなっている。

夏場は乾燥しているが日照には恵まれていて、日中は28℃ぐらいにまで上昇し、夜は11℃前後。低地では霜や霧などが発生して日照や温度の変化が大きくなりやすいが、ダンディー・ヒルは標高が高いため、霜・霧などの影響がない。

土壌は、ジョリー土壌と呼ばれる火山性ローム地層。赤い粘土質の土で水はけがよく、ミネラルが豊富。ワインづくりに適した高品質なぶどうが収穫できる。

そのため、冷涼で穏やかな気候が高品質のぶどうをゆっくり熟成させて、ピノ・ノワールなどを使った世界的にも有名なワインが醸造される。

ダンディー・ヒルのワインの特徴

ダンディー・ヒルのワインは、冷涼な気候とジョリー土壌の恩恵を受けた味わいとなっている。透明感のある赤い色調や赤い果実のスウィートな果実味、それほど強くないタンニンが醸し出す絶妙なバランス。ミネラル感やスパイシーさ、ハーブの香りなど、豊かな自然の恵みが凝縮したコクがあり、力強いエレガントなワインだ。

ワインに使われる主な品種は、ピノ・ノワール、ピノ・グリシャルドネ。その中でもピノ・ノワールの世界的に有名な名産地として知られている。美しく優しい口当たりと、繊細でコクがある果実味と滑らかな舌触りは、多くのワイン愛好家を魅了している。

エピソード

1979年にフランスのゴーミューが主催した国際的なピノ・ノワールを使ったワインのブラインドテイスティング、いわゆるワイン・オリンピックにジ・アイリー・ヴィンヤーズで醸造されたダンディー・ヒル産のサウス・ブロック・ピノ・ノワール1975年が参加。その結果、数々のフランス産の名ワインより高く評価されてトップ3の1つに選出された。この快挙からダンディー・ヒルがピノ・ノワールの世界的名産地域として認知されるようになった。

ダンディー・ヒルの代表的なワイン

ピノ・ノワール ストーラー・ヴィンヤーズ/チュヘイラム
ピノ・ノワール ダンディー・ヒルズ・キュヴェ/ジェイ・クリストファー
ピノ・ノワール ダンディー・ヒルズ/ソーコル・ブロッサー
ピノ・ノワール エステート・セレクション ダンディー・ヒルズ/イーラス
ピノ・ノワール リザーヴ ダンディー・ヒルズ/ジ・アイリー・ヴィンヤーズ

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