ヨハニスベルク

ヨハニスベルクワインの特徴とは

   

ヨハニスベルクの気候・風土

ヨハニスベルクは、ライン川流域のワイン生産地域・ラインガウ地方にあるべライヒ(地区)。ヘッセン州の州都ヴィースバーデン付近からロルヒハウゼンまで、ライン川に沿って細長くエリアが広がっている。

南北に走るライン川がマインツ付近で進路を西に変える。その北岸にあるタウヌス山腹の斜面にぶどう畑が展開されている。このため、すべての畑は南向きとなっている。

土壌は粘土質粘板岩、堆積岩、黄土層からなり、地中海性の温暖な気候を持つ。

また北のタウヌス山系がにより冷たい北風から守られることや、南を流れるライン川の水面に反射した日光を受けて気温や熱を保つことができることなど、ぶどう栽培に理想的な条件が備わっている。

この地区には、オルツタイルラーゲと呼ばれる、ラベルに名前を記載できる優れた醸造畑が多く存在する。シュロス・ヨハニスベルク、シュロス・フォルラーツ、シュロス・ライヒャルツハウゼン、シュタインベルクがそれだ。オルツタイルラーゲはドイツに5つ存在するが、そのうちの4つがここヨハニスベルクにある。

ヨハニスベルクのワインの特徴

ヨハニスベルクは、ドイツの中でも銘醸ワインの産地として知られ、最も高級なワイン産地といわれている。

つくられるワインのほとんどはリースリング種を使用した白ワインで、果実味が豊かでエレガントな高品質のワインが生み出される。またアスマンスハウゼンの村でつくられる、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)種を使用した力強い赤ワインも有名だ。

エピソード

ヨハニスベルクのあるラインガウ地方は古くからのワイン産地として知られている。フランク王国のカール大帝が対岸のインゲルハイムにある居城から同地を眺めたところ、ラインガウにある丘の雪解けが早かったことから、ぶどう畑をつくるように命じたことが始まりとされている。

ヨハニスベルクの代表的なワイン

ラインガウ・リースリング・シュペトレーゼ/シュロス・フォルラーツ
ラインガウ・リースリング・トロッケン・カビネット/シュロス・フォルラーツ
ハッテンハイマー・シュツェンハウス・カビネット/ゲオルグ?ミュラー?シュティフトング
エストリッヒャー・レンヒェン・リースリング・カビネット/ヨーゼフ・シュヨーゼフ・シュプライツァー醸造所
ラインガウ・リースリング・クーベーアー/プライツァー醸造所
ラインガウ・リースリング・クーベーアー・クラシック/ヘッセン州立醸造所エバーバッハ修道院
ラインガウ・シュタインベルガー・リースリング・クーベーアー/ヘッセン州立醸造所エバーバッハ修道院

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