バルデペニャスの気候・風土
バルデペニャスは、カスティージャ・ラ・マンチャ地方にあるワイン生産地。マドリッドから203km、ラ・マンチャ平原の南に位置する。
年間の平均気温は約14℃だが、大陸性気候のため夏は40℃、冬はマイナス10℃と、寒暖差は大きい。年間平均降水量は約448mmと、乾燥している。
土壌は、石灰岩を基盤とした水はけの良い沖積性粘土質と白亜質。これらの土は、ぶどう栽培に最適な温度と水分を保つとされる。
バルデペニャスのワインの特徴
生産されるワインの約85%は白ワインだが、有名な銘柄は残り約15%の赤ワインにある。
赤ワインの原料となるのは、テンプラニーリョ種の変種とされるセンシベル種。このぶどうでつくられたワインは、ソフトで繊細、コクのあるフルーティでまろやかな味わいとなる。この深みのある味わいは、オークの樽で熟成するからこそ出せる独特のものである。
白ワインの原料はアイレン種。黄金色のカラーで、口当たりは爽やかでフルーティな香りと少し強めの酸味があり、飲みやすさが好評。
エピソード
バルデペニャスという名前は、「石の谷(スペイン語でバジェ・デ・ラス・ペーニャス)」という、集落の時に呼ばれていた名称が由来となっている。
1560年頃にワイン商がこの地のワインを売り歩き、徐々に産地として知られるようになった。少量だが高品質のワインは上層階級の人々に特に人気であった。
シュタイナー農法で知られるボデガス・ディオニソスが、1984年より有機栽培を取り入れている。スペインのオーガニックワインのパイオニアとして有名だ。
バルデペニャスの代表的なワイン
ボデガス・アル・スピーデ アウトアー
ボデガス・アル・スピーデ ムゼオ
ボデガス・ディオニソス テンプラニーリョ
ボデガス・ディオニソス パゴス・デル・コヌーコ
ボデガス・ディオニソス ビヌム・ビタエ
ビーニャ・アルバリ グランセルバ
ビーニャ・アルバリ レセルバ