アルランサ 

アルランサワインの特徴とは

   

アルランサの気候・風土

アルランサは、スペイン北西部にあるカスティーリャ・レオン州のワイン生産地だ。

州北部のアルランサ川沿いに展開することから、この名がつけられた。DOに指定されたのは2007年のことで、この州のDO認定としてはもっとも新しい。すぐ南にはスペインを代表する名醸地、リベラ・デル・ドゥエロがある。

気候は大陸性気候に属し、夏季と冬季の気温差が激しい。土壌は粘土質に砂質が混じったもの。地域によっては礫岩に覆われている。

栽培されるのは、黒ぶどうではテンプラニーリョ、ガルナチャ、メンシア。白ぶどうではアルビーリョやヴィウラとなる。中でもテンプラニーリョの生産量が多い。

なお、この地ではテンプラニーリョはティンタ・デル・パイスというシノニム(別名)で呼ばれる。

アルランサのワインの特徴

ティンタ・デル・パイスによる赤、ロゼワインがメイン。白ワインも少量つくられる。赤とロゼはティンタ・デル・パイスを50%含むよう定められているが、単一品種によるものが多い。また、早飲みタイプのフレッシュなワインが多い。

リベラ・デル・ドゥエロと比べ、コストパフォーマンスに優れる。しかし、ボデガス・モンテ・アマンやオリヴィエ・リヴィエールなど、高い品質も兼ね備えた生産者もいる。

現在は、厳密な収量調整を行うことで、生産量の増大よりも品質の向上を図っている。DO認定前より品質の落ちた地域については、DO認定から外されることもあるようだ。

エピソード

アルランサでのワインづくりは7世紀から行われており、その歴史は古い。ティンタ・デル・パイスの古樹をもとにした意欲的なワインづくりも行われている。

カスティーリャ・レオン州には、こうした古樹を用いた製法により、高品質のワインをつくる生産地が数多く存在する。リベラ・デル・ドゥエロや、南西のルエダ、トロなどがその代表格だ。今後に期待できる生産地といえよう。

アルランサの代表的なワイン

・マスケヴィノス・ラ・プラスエラ
・エル・カダストロ / オリビエ・リヴィエール
・ティント・ホベン / ボデガス・モンテ・アマン

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