ブドウ畑の奥に建つシャトー・スミス・オー・ラフィットの館
ワイナリー

シャトー・スミス・オー・ラフィット

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シャトー・スミス・オー・ラフィット(Château Smith Haut Lafitte)は、フランス・ボルドー/ペサック・レオニャンを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、シャトー・スミス・オー・ラフィットの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

ブドウ畑の奥に建つシャトー・スミス・オー・ラフィットの館
ペサック・レオニャンの畑にたたずむシャトー・スミス・オー・ラフィット(画像: Benjamin Zingg / CC BY-SA 2.5) Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.5

シャトー・スミス・オー・ラフィットとは

産地とスタイル

シャトー・スミス・オー・ラフィットは、フランス・ボルドー/ペサック・レオニャンの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

青空の下に整然と広がるシャトー・スミス・オー・ラフィットのブドウ畑
砂利質台地に広がるシャトー・スミス・オー・ラフィットのブドウ畑(画像: Megan Mallen / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0

評価される理由

ボルドーのペサック・レオニャンに位置し、ギュンツ氷期由来の砂利質台地に約80ヘクタールの畑を一続きで持つグラーヴ格付シャトーです。深い排水性と、砂利が日光を反射して成熟を助ける環境を生かし、赤と白のグラン・ヴァンに加えて、ル・プティ・オー・ラフィットとレ・オー・ド・スミスを赤白で造っています。森や果樹、蜂の巣箱に囲まれた畑で、生物多様性と精密な観察を両立させる姿勢も大きな特徴です。

ワインづくりのこだわり

2019年に有機農業認証を取得し、薬草の煎じ液、馬による畑作業、自家苗木、衛星画像やドローンなどを組み合わせる「Bio-Precision」を実践しています。収穫は手摘みで、小区画ごとに選果。2013年から稼働する重力式の醸造棟で果実への負担を抑え、赤は円錐形の木桶で発酵します。地下セラーでは樽で12〜18か月熟成し、1993年に設けた自社樽工房の樽を多く用いることで、果実、砂利質土壌、オークの調和を細かく整えています。

シャトー・スミス・オー・ラフィットの醸造室に並ぶ大きな木製発酵槽
赤ワインの区画別醸造に使われるシャトーの木製発酵槽(画像: Elfabriciodelamancha / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

代表的なワイン

Château Smith Haut Lafitte Rouge

カベルネ・ソーヴィニヨンを軸にメルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドを組み合わせるグラン・ヴァン。2017年は60%、35%、4%、1%の構成で、木桶発酵後に自社樽工房製を含む樽で18か月熟成。赤い果実、スパイス、リコリス、砂利質土壌を思わせるスモーキーなニュアンスと、緻密なタンニンが重なります。

Château Smith Haut Lafitte Blanc

ソーヴィニヨン・ブランを主体に、ソーヴィニヨン・グリとセミヨンを加える白のグラン・ヴァン。2017年は90%、5%、5%で、酸化を抑えて圧搾し、フレンチオークで発酵、澱とともに12か月熟成しました。柑橘、白桃、白い花を思わせる香り、張りのある酸、火打石のようなミネラル感が持ち味です。

Le Petit Haut Lafitte Rouge

グラン・ヴァンと同じ注意深い栽培・醸造を行う赤のセカンドワイン。2017年はカベルネ・ソーヴィニヨン60%とメルロー40%を用い、自社製樽で14か月熟成。ブラックベリーやラズベリー、タバコ葉、スターアニスを思わせる香りと、カベルネ由来の鮮やかで長い余韻を楽しめます。

シャトー・スミス・オー・ラフィット2007年のボトルとラベル
シャトー・スミス・オー・ラフィット赤の2007年ヴィンテージ(画像: Geographer / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

ワイナリーの歴史

ブドウ畑の記録は14世紀にさかのぼり、18世紀半ばにスコットランド出身のワイン商ジョージ・スミスが取得して自らの名を付けました。1842年にはボルドー市長を務めたロディ・マルタン・デュフール=デュベルジェが所有し、20世紀にはネゴシアンのエシュノー社が販売を担ったのち1958年に取得。1990年、ダニエルとフロランス・カティアール夫妻がシャトーを購入し、建物と醸造設備を再整備しながら、伝統技術と環境配慮を結ぶ現在のスタイルを築きました。

シャトー・スミス・オー・ラフィットを写真で見る

石造りの壁と赤い鎧戸を備えたシャトー・スミス・オー・ラフィットの建物
見学で目にするシャトー・スミス・オー・ラフィットの歴史的な外観(画像: Megan Mallen / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0
19世紀のシャトー・スミス・オー・ラフィットとブドウ畑を描いた版画
1886年刊行の文献に描かれたシャトー・スミス・オー・ラフィット(画像: Eugène Vergez / CC0) Wikimedia Commons / CC0
シャトー・スミス・オー・ラフィットの地下セラーに並ぶワイン樽
赤ワインを静かに熟成させるシャトー・スミス・オー・ラフィットの樽庫(画像: Elfabriciodelamancha / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

シャトー・スミス・オー・ラフィットのおすすめワイン

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シャトー・スミス・オー・ラフィットの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

Château Smith Haut Lafitte Rouge 2017 750ml

シャトー・スミス・オー・ラフィットらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

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まとめ

シャトー・スミス・オー・ラフィットは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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編集情報

この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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