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埼玉×ワイン÷穴場=おすすめのワインバー、販売店を紹介

ワインといえば、スペインフランスといった海外をイメージする人が多いが、実は日本でも良質なワインが数多く製造されているのをご存知だろうか。海外に比べて歴史は浅いものの、今から約140年前の明治時代には日本でもワイン造りがはじまっていたとされる。そして近年、日本で栽培されたぶどうを100%使用した「日本ワイン」が海外から注目されており、輸出は年々右肩上がりなのだ。

埼玉ーー日本のワイン造りを代表する酒造を生んだ街

そしてここ埼玉には日本のワイン造りを牽引する酒造がある。この地域は昼夜の寒暖差が激しいだけでなく、荒川水系と利根川水系が流れる自然豊かな地形が酒造りに適しているとされており、清酒はなんとこの土地で江戸時代から造られているというのだから驚きだ。

今回はその歴史ある埼玉で、ワイン好きには訪れてほしい穴場の酒屋やお薦めの販売店を紹介!新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、海外への旅行は見通せないなか、ワインというお酒を通して海外気分やその歴史の一幕を味わってほしい。

「日本ワイン」なんと約50種類!異国の雰囲気漂うダイニング・バー

陽だまりの唄

西武新宿線本川越駅から徒歩3分。店内に一歩踏み入れるとまず目に入ってくるのが天井から吊るされたハンモックたち。この南国雰囲気漂う店内で味わえるのが日本ワイン。しかもその数、約50種類と驚きの品揃えだ。ワイン好きのあなた!日本ワインと聞いて、いくつ銘柄が頭に浮かぶだろうか。海外に行けない今こそ、日本を知るいい機会として国内で育ったぶどうを使ったワインをぜひ堪能してみてはいかが。同店では全国各地の銘酒を用意し、グラスワインから注文することができるので、色々と飲み比べて自分好みのワインを探してみるのもいい。

同店はワイン以外に料理も魅力。

赤ワインがすすむ肉好きにはたまらない太めの焼きウインナー、女子には嬉しい具沢山のキッシュ、毎朝スタッフが生地から手作りしているピザなど、メニューを見ただけでも盛り上がること間違いなし!友人、恋人、家族、どんな人/シーンでも気軽に通えるお店となっている。

定休日:火曜日
営業時間:17:00~21:00(料理L.O. 20:00、ドリンクL.O. 20:00)
電話番号:049-227-5321
住所:埼玉県川越市中原町2-14-4
アクセス:西武新宿線本川越駅から徒歩3分、もしくは東武東上線川越市駅から徒歩3分

ホームページ:https://hidamarinouta.owst.jp/

カウンター5席のみ!こだわりワインとおつまみが楽しめるバー

ワインスタンド ポン

今のご時世、やはり避けたいのが「密」。そんな大人数の場所を避けてワインを楽しめるのが、カウンター5席しかない「ワインスタンド ポン」だ。ワインを開ける瞬間、コルクがポン!という軽快な音を立てるところから店名が付けられた。

西武新宿線本川越駅から徒歩10分。お店の前に到着すると、外観のガラス越しに並べられたワインボトルたちがお出迎えしてくれる。ワインアドバイザーの資格を持つ女性店主が、この時期お薦めのワインを提供してくれるのだ。カリフォルニアのヴィンテージワインや春の季節らしいロゼワイン、オーストリアのオレンジワインなど世界さまざな国から取り寄せたワインを提供している。

ワインの相棒となるおつまみにはこだわりのナチュラルチーズや生ハム、オリーブ、トリュフなどを用意。昼から営業しているので、ワイン片手に笑顔が素敵な店主とゆっくりワイントークを楽しんでみてはいかが。

同店は頻繁に試飲会や貸切営業などを行っている。行く前にぜひ店主が投稿するFacebookやインスタグラムを見ておくことをお薦めする。

定休日:月、火、金曜日
営業時間:13:00~19:00
電話番号:049-224-2626
住所:埼玉県川越市仲町5-7
アクセス:西武新宿線本川越駅から徒歩10分

日本の歴史を現代に伝える老舗ワイナリー!「秩父の味」に誇りを持つ醸造元

武甲酒造

江戸時代に創業した醸造元「武甲酒造」。これまで鑑評会で幾度となく賞を受賞してきただけでなく、2004年に建物が国指定有形文化財に登録されるなど、秩父市だけでなく、国の重要な文化財となっている。

ここ秩父は埼玉県内でも自然に恵まれており、秩父山系を通して良質な水が湧き出ている。酒造りに適した環境に目をつけて生まれた代表的なワインが「源作印」ブランドだ。秩父出身の初代浅見源作氏が試行錯誤を重ねて完成させた。実は完成後、すぐに市民に広まったわけではなく、世界大戦などに翻弄され、日の目を見るまでに20年以上もの月日かかったそうだ。終戦後、あるフランス人神父がこのワインを飲んで「ボルドーの味だ!」と絶賛したことがきっかけで国内外のワイン好きの間で認知されるようになり、やがて一般市民の間にも愛好家が増えていったという歴史あるワインなのだ。

武甲酒造では、源作印ブランドのほかにも、源作づくりブランドやマスカットベーリーといったヴィンテージワインも取り揃えている。また酒蔵見学なども行い、地域根ざした活動も行っている。

日本の歴史、そしてその時代を生きてきた人たちが後世に残そうと思いを込めて造ってきた日本ワインをぜひ味わってほしい。

定休日:元旦以外無休
営業時間:8:00~17:30
電話番号:0494-22-0046
住所:埼玉県秩父市宮側町21-27
アクセス:秩父鉄道秩父駅から徒歩5分、西武秩父駅からバスで10分(西武観光バス小鹿野車庫行きを利用)

ホームページ:https://www.bukou.co.jp/

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