コンダド・デ・ウエルバ

コンダド・デ・ウエルバワインの特徴とは

   

コンダド・デ・ウエルバの気候・風土

コンダド・デ・ウエルバはアンダルシア地域西端のワイン産地だ。大西洋に近い港町ウエルバからセビリアまでの東西にまたがり、ヘレスとポルトガルのおよそ中間地点に位置する。1964年にDO(原産地呼称ワイン)に認定されている。

標高は25メートルほど。特有の赤みのある石灰質の土壌を持つ。

温暖な地中海性気候で、大西洋から吹く風が夏の温度上昇を防いでいる。このため、気温は一年を通じて8℃から32℃に保たれる。

ぶどう畑の周囲には、強風からぶどうを守るために大木が植えられている。

コンダド・デ・ウエルバのワインの特徴

コンダド・デ・ウエルバも他のアンダルシア地域同様、フォーティファイドワイン酒精強化ワイン)の産地として知られている。しかし、近年は地元の品種であるサレマ種という白ぶどうを使ったワインの生産にも力を入れている。早期に収穫されたサレマ種は低温発酵で熟成されるため、非常にライトでフレッシュな口当たりを持つ。

フォーティファイドワインも、ヘレスと同様、ソレラシステムを使用した旧来の方法で生産されている。コンダド・パリドとコンダド・ビエホという2種類のワインがあり、パリドはヘレスのフィノ、ビエホはオロロソにあたる。

エピソード

コンダド・デ・ウエルバのワインはクリストファー・コロンブスが航海に携えたワインでもある。酒精強化されたワインは開封後も日持ちするため、大航海時代に食糧として好んで用いられた。

アメリカ大陸発見後、コロンブスと彼の航海クルーによってコンダド・デ・ウエルバ地域のワインが持ち込まれ、植民地へ輸送されるルーツとなった。酒精強化ワインが南米でもてはやされる頃には、この地域のワイン生産は需要に追い付かないほどだったという。害虫フィロキセラの被害に見舞われたが、D.O.認定後に立ち直っている。

コンダド・デ・ウエルバの代表的なワイン

ボデガス・オリベロス・コンダード・パリド
ボデガス・オリベロス・コンダード・ビエホ
ボデガス・オリベロス・クリーム・オリベロス
fsファン・ハイメ・ドライ 2014

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