アルマンサ

アルマンサワインの特徴とは

   

アルマンサの気候・風土

アルマンサは、スペインの南東部、カスティージャラ・マンチャ地方のアルバセテ県にあるワイン生産地。
標高は700m~1200mと、高低差がある。土壌は石灰質を多く含みごつごつしている。

大陸性気候で、1年を通じ寒暖の差が激しい。夏は40℃まで気温が上がることもある。日中と夜間の寒暖の差も激しく、気温差は20℃ある。冬はマイナス5度まで気温が下がる。
年間降水量は350㎜と、乾燥の厳しい土地でもある。

Almansa

総面積14200haの小さな土地だが、ぶどう栽培はスペイン随一。乾燥した気候が生かせる従来はモナストレル種、センシベル種、ガルナッチャ・ティントレラ種などの栽培が主であったが、近年、カベルネやメルロなどの国際品種も栽培されるようになった。

アルマンサのワインの特徴

ガルナッチャ・ティントレラ種を原料にした赤ワインは、カラーが濃いルビー・紫色で、果実味主体のフルボディとなる。芳香も豊かで、キルシュ、ブラックベリー、スグリ、甘草やスパイスを香らせる。

Castillo De Almansa Reserva Magnum

北アフリカ原産と言われるヴェルデホを原料につくられる白ワインは、香り高く味わいもしっかりした辛口に仕上がる。

かつては度数の高い荒っぽいワインが生産の中心だったが、現在では樽での熟成に凝った高品質でバランスのよくとれたワインが生産されるようになった。

エピソード

18世紀初めに、スペイン王位の継承者を巡ってヨーロッパ諸国が戦争をした(スペイン継承戦争)。1701年から13年間続いたこの戦争で、アルマンサはイギリス・オランダ・ポルトガルの同盟軍とスペイン・フランス連合軍が衝突する戦場となった。この戦いは「アルマンサの戦い」として歴史に残っている。

アルマンサの代表的なワイン

・テッラ・グランデ ボデガス・ピケラス レセルバ 2007
・HIGUERUELA Cosecha 2013 Cooperativa Agraria Santa Quiteria(イゲルエラ)
・カリソ・デ・アダラス
・ラ・ウエリャ・デ・アダラス
・ラ・ベガ・デ・アダラス
・アダラス

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