リベイラサクラの気候・風土
ガリシア州の内陸地に位置するリベイラサクラは、シル川沿いにあるエリア。ミニョ川とシル川が合流する付近に位置している。
壮大な自然に恵まれており、風通しの良い切り立った急斜面にぶどう畑が広がっている。また、この地域の東部を流れるビベイ川付近でも、ぶどう生産が行われている。
ぶどう栽培には過酷な土地。機械が入れないところもあるが、手作業や古くからの知恵を生かしたワインづくりが行われている。
冬でも湿度が高く、気候は穏やか。土壌は粘板岩(スレート)を含む土壌で、表面は大きな石で覆われていることが多い。
夏は短いが、大量に日光を浴びるおかげで、十分な糖度や味わいを持つぶどうを収穫できる。
リベイラサクラのワインの特徴
過酷な土地で手をかけられて育ったぶどうは、この土地ならではの味わいを持つという。
主に生産されているのは、メンシアを使用したフルボディの赤ワイン。しっかりとしていながらもまろやかなタンニンがあり、フルーティさとともに華やかな酸やミネラルを楽しめる味わいだ。
ゴデジョ、アルバリーニョを使用したフレッシュな白ワインや、ガルナッチャ・ティントレラ、メレンサオ、ロウレイラ、ブランセヤオ、カイーニョ・ティントなど複数の品種をブレンドしたワインも生産されている。
エピソード
「聖なる岸」という意味のリベイラサクラは、古代ローマの植民地時代からぶどうの栽培を行っている。この地域にある「レヒナ・ビアルム」というワイナリーは、「王の道」という意味がある。カイザー・ツァーリといった「皇帝」の語源ともなった古代ローマの有力者・シーザーにもワインを献上したことがあるという。
ワイン生産社は100社近くあるが、いずれも個人農家などの小規模なもの。生産されるワインの7割が地元で消費されているという。
DO認定は比較的最近で、1996年。
リベイラサクラの代表的なワイン
・D・ベントゥラ・ペナ・ド・ロボ
・D・ベントゥラ・ビーニャ・カネイロ
・ラウル・ペレス・サクラータ
・ラウル・ペレス・エル・ペカード